ロロがバエナ獲得の鍵に? [写真]=Getty Images アトレティコ・マドリードは、ビジャレアルに所属するMFアレックス・バエナの獲得を目指す中で、自クラブの“ロロ”ことMFロドリゴ・リケルメを交渉材料とすることを検討しているようだ。23日、スペイン紙『アス』が報じている。
ビッグイヤー初戴冠に向けて、2億ユーロ(約325億円)以上の補強を敢行した今シーズンだったが、そのチャンピオンズリーグでラウンド16敗退となったことを筆頭に、“無冠”が決定的となったアトレティコ・マドリード。そんなロヒブランコスは、来シーズンで雪辱を果たすべく、早くも新戦力をリストアップしており、トッテナムに所属するDFクリスティアン・ロメロと、ビジャレアルに所属するMFアレックス・バエナをトップターゲットに据えていることが取り沙汰されてきた。
とくに、イエローサブマリンの“若きエース”であり、昨夏にEUROとオリンピックのダブル優勝という“無敵の夏”を経験したスペイン代表の23歳は、アトレティコ・マドリードが常に獲得を狙ってきた存在だ。現行契約は2028年夏までで、契約解除金は6000万ユーロ(約97億円)に設定されており、ビジャレアル側は交渉において、5000万ユーロ(約81億円)〜6000万ユーロの移籍金を要求する方針と伝えられている。
そうした中で『アス』によると、アトレティコ・マドリードはバエナ獲得に向けた動きを見せているようだ。元々両クラブは、これまでの取引(ロドリやディエゴ・フォルラン、アレクサンダー・セルロート等)から良好な関係を継続しており、ビジャレアル側もバエナに対する関心を把握している模様。先日には、アトレティコ・マドリードのフットボール・ゼネラル・ディレクターを務めるカルロス・ブセロ氏と、ビジャレアルの代表者による話し合いも行われていたことを明らかにした。
そして『アス』は、アトレティコ・マドリードは5000万ユーロ近い移籍金を支払うことはできないが、この交渉に組み込むことで金額を下げられる選手がいると考えている、と指摘。そして、それが“ロロ”ことロドリゴ・リケルメとのことだ。現在25歳のカンテラーノは、レンタル加入したジローナでブレイクすると、昨シーズンよりアトレティコ・マドリードに復帰。現状は控えに甘んじているものの、テクニックや突破力に優れ、美しいスタイルを好む同選手なら、ビジャレアルのフットボールにピッタリだと見ているという。あくまでも候補のひとつとして挙がった段階だが、選手本人の意向次第ではより具体的なものになるかもしれない。
また、この交渉を左右するとされているのは、チャンピオンズリーグ出場権だ。今シーズンは5位にまで欧州最高峰への切符が用意されており、目下5位のビジャレアルは、6位ベティスとラスト1枚を懸た争いの真っ只中にいる。もし仮に、ベティスに逆転されるようなことがあれば、バエナが“赤と白”のシャツに袖を通す可能性は高くなるだろう、と『アス』は見方を示した。いずれにしても、本格的な交渉はシーズン終了後となる。