米Adobeは4月24日(現地時間)、生成AIプラットフォーム「Adobe Firefly」の最新版を発表した。画像・動画・音声・ベクターを1つのサービスで生成できる総合環境に刷新し、画像生成の新モデル「Firefly Image Model 4」「Firefly Image Model 4 Ultra」と、商用利用も可能な動画生成モデル「Firefly Video Model」の一般提供を開始した。
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最新版Firefly web版では、自社モデルに加えて米OpenAIの画像生成、米Googleの「Imagen3」や動画生成「Veo 2」など外部のAIモデルを切り替えて利用できるようになった。また、自社・他社モデル問わず、生成物には自動でコンテンツクレデンシャルを付与し、どのモデルで作成したかを明示できるようになっている。
Image Model 4は最大2K解像度に対応し、従来比で構図制御と生成速度を向上。Ultra版はリアリズムとディテールを追求した高精度モデルで、最終納品向けのレンダリングに適すると位置付ける。動画モデルはテキストや静止画から1080p動画を生成し、カメラアングルやズームなど複数パラメータを細かく調整できる。
また、ベクター分野では「Adobe Vector Model」を採用し、自然言語プロンプトから編集可能なベクターアートやロゴを生成する「テキストからベクター生成」の提供もスタートした。
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クリエイター用の新UI「Firefly ボード」もパブリックベータで追加。ムードボード作成、数百パターンの案出し、チームコラボレーションを1画面で行えるAIファーストのインターフェースを備える。
パートナーエコシステムは今後数カ月で、fal.ai、Ideogram、Luma、Runwayなどを追加予定。エンタープライズ向けにはPhotoshop APIや「画像→動画」APIなどを含む「Adobe Firefly Services」を提供し、繰り返し作業の自動化や大量画像編集を支援する。
Adobeの各新モデルはFirefly web版で即日利用可能。また、モバイル版アプリも近日公開予定で、Firefly ボードもweb版経由で試せるという。
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