トランプ米大統領=25日、米ワシントン(AFP時事) 【ワシントン時事】トランプ米大統領は25日、相互関税の上乗せ分の停止期間延長について、「ないだろう」と述べた。米国の関税措置を巡って交渉を続ける日本を含む各国・地域に対し、早期合意へ圧力をかけた格好だ。大統領専用機内で記者団に話した。
相互関税は9日に完全適用が始まったが、その日のうちに一律10%の基本税率のみを継続し、国・地域別に設定した上乗せ分を90日間停止すると決めた。7月上旬に期限を迎える。
相互関税の完全適用後、金融市場は大きく動揺した。トランプ氏はこれに関し、「人々は(関税政策を)理解していなかったが、今は理解し始めている」と話し、上乗せ分の再開は可能との認識を示した。