ゴールを奪ったアル・ナスルのFWクリスティアーノ・ロナウド AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の準々決勝が26日に行われ、横浜F・マリノスとアル・ナスル(サウジアラビア)が対戦した。
アジアNo.1クラブを決めるACLE。今大会からフォーマットが刷新され、準々決勝から決勝まではサウジアラビアでの一発勝負セントラル開催(ファイナルステージ)となっている。
スティーブ・ホーランド監督を成績不振により解任し、パトリック・キスノーボ暫定監督の下で新たなスタートを切った横浜FMは、直近の浦和レッズ戦からFWアンデルソン・ロペスに代えてDF加藤蓮を中盤で起用。MF遠野大弥とFW植中朝日を前線に配した。
対するアル・ナスルは直近の試合でロナウドらを温存。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、セネガル代表FWサディオ・マネ、コロンビア代表FWジョン・デュラン、ポルトガル代表MFオタヴィオ、元クロアチア代表MFマルセロ・ブロゾヴィッチといった錚々たるメンバーがスタメンに並んだ。
試合は序盤からアル・ナスルのペースで進んでいく。すると27分、予想外の形で試合が動いた。左サイドからマネがクロスを上げ、このボールをニアサイドにいたトーマス・デンがクリア。しかし、クリアボールが自陣ゴール方向へ向かって左ポストに当たってゴール前へ。これをジョン・デュランが押し込み、アル・ナスルが先手を奪った。
さらに31分、ボックス左でパスを受けたサディオ・マネが左足を一閃。鋭いシュートがGK朴一圭のニアサイドを射抜き、アル・ナスルがリードを広げた。勢いに乗るアル・ナスルは38分にも加点。ブロゾヴィッチのミドルがディフレクトしてGKが弾いたボールをロナウドが押し込み、前半で3点をリードした。
3点を追う横浜FMはハーフタイムに3枚替えを敢行。FWアンデルソン・ロペス、MF渡辺皓太、MF井上健太の3選手をピッチに送り出した。しかしゴールネットを揺らしたのはアル・ナスル。49分、アリ・アルハッサンが放ったシュートのこぼれをデュランが押し込んで4点目を奪取した。
なんとか反撃に出たい横浜FMは53分、ボックス内でのA・ロペスのポストプレーから渡辺がゴールを奪って1点を返すことに成功。さらにA・ロペスらが果敢にゴールへと迫ったが、得点を奪えない。すると73分、渡辺が2枚目のイエロカードで退場となり、横浜FMは数的にも不利な状況となった。
結局、最終的なスコアは1−4のまま試合終了。勝利を収めたアル・ナスルが準決勝進出を決め、横浜FMはベスト8で姿を消すことになった。準決勝は4月30日に行われ、アル・ナスルは川崎フロンターレvsアル・サッド(カタール)の勝者と対戦する。
【スコア】
横浜FM 1−4 アル・ナスル
【得点者】
0−1 27分 ジョン・デュラン(アル・ナスル)
0−2 31分 サディオ・マネ(アル・ナスル)
0−3 38分 クリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)
0−4 49分 ジョン・デュラン(アル・ナスル)
1−4 53分 渡辺皓太(横浜FM)