働かない上司は部下にとってはチャンス!? 「利用させてもらう。そのうち降ろさせる」と意気込む副主任【後編】

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2025年04月28日 06:20  キャリコネニュース

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「まったく働かない上司」のもとでは、部下がそのしわ寄せを受けることになる。ただ、部下が黙って耐えるばかりとも限らない。投稿を寄せた女性の職場には、出世欲が高い割には仕事内容を全く理解せず、

「俺は何もわからない、わからないのだから何もできない、何も教えない上の人間がおかしい」

と部下にすべてを丸投げし続ける主任がいた。この主任の実態については、前編でお伝えした通りだ。この上司は、さらに悪質な行動で周囲を呆れさせていた。(文:篠原みつき)

管理職の制度を悪用!? 「毎月の様に5日間欠勤します」

仕事をしない上に、主任は自分の上司に対する不満を部下である副主任にぶつけることが常態化していた。

「主任は上の人間の愚痴をぐちぐち言うタイプで、その愚痴をよく副主任にしています。ひどい時はそれで2時間以上捕まっています。そのせいで副主任は時間がなくなり残業。しかし主任は定時帰りという最悪な状態です」

部下が自分のせいで残業しているのを尻目に、自分はさっさと帰る。これだけでも十分腹立たしいが、主任の行動はさらにエスカレートする。女性の会社には、ある特殊な制度があった。

「私の会社は『主任以上は月40時間分の欠勤が免除される』という制度があります。これは、主任は残業が多いから、たまの早退、遅刻は大目に見るという救済措置の様な制度らしいです」

本来は多忙な管理職をサポートするための制度だが、仕事もせず残業もないこの主任は、これを悪用し始めた。

「主任は仕事をしていないため、毎日定時帰り。更にこの制度を悪用し、『1日8時間だから5日間欠勤していても免除される』という認識をし、毎月の様に5日間欠勤します」

主任はもともと休みがとても多く、有休は残っていないという。しかし

「この制度のせいで月5日、年間60日休みたい放題という状況になりました。何か嫌なことがあったり、責任の重い仕事がある日は『体調不良』として当日欠勤します。周りも当然気づいていますが、権利のため何も言えません」

やりたい放題の主任に対し、周囲は呆れつつも強く言えない状況。しかし、最も負担を強いられている副主任には、いつまでも黙って耐えるつもりはなかった。

「主任が降ろされる日も近いかもしれません」

投稿者が副主任に「主任のことをどう思っているか」尋ねた際、こんな本音が返ってきたという。

「あんなやつ早く辞めればいい。ただ、今の時点で主任業務を覚えられるのはチャンスだから利用させてもらう。そのうち課長に直談判して降ろさせるつもりでいる」

この言葉に、投稿者は「『この人すげえな』と思いました」と感嘆している。理不尽な状況を逆手に取り、冷静に反撃の時を待っていたのだ。

幸いなことに、状況は副主任にとって有利に動き始めているようだ。実はこの主任を昇進させた課長は、人事異動で別の職場に移り、現在の課長は「違う人」だという。その上、

「現課長と副主任は仲がよく、お互い主任のことを良く思っていません」

とのことだ。投稿者は「主任が下ろされる日も近いかもしれません」と、期待を込めて締めくくった。

※キャリコネニュースでは「上司が仕事しない」をテーマにエピソードを募集しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/W5LQLFQV

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  • 人事や総務に友人を作り…上司は2段上の人が本当の上司と思った方が仕事がしやすく良かったりもする…。
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