動物病院「お迎えするのが難しいなら戻してもいい」…過呼吸の発作に揺れた保護猫との出会い 「我が家で育てる」と決めた愛猫はやんちゃな甘えん坊に

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2025年04月28日 15:30  まいどなニュース

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4歳_飼い主さんが寝ていたところで温まるビスケットくん(画像提供:ソックスとビスケットさん)

2021年、元保護猫の男の子「ビスケット」くんは、飼い主のXユーザー・ソックスとビスケットさん(@jeromycats)家族の一員になりました。前年、同じく元保護猫の男の子「ソックス」くんをお迎えしましたが、その道のりは平坦ではなかったため、ふたりめの保護猫を迎えるにあたっては譲渡サイトだけでなく、SNSなどでもご縁を探したといいます。

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「私の夫は外国籍で、ひとりめの保護猫をお迎えしようと探し始めた当時は、婚約者でした。譲渡サイトで問い合わせをしても、そのことを理由に譲渡を断られることが続いたのです。あきらめず、探し続けたところ、ようやく海外で暮らした経験のある保護主さんと出会い、ソックスを迎えることができました」

結婚後、ふたりめの猫を迎えたいと考えたとき、飼い主さんは譲渡サイトでのハードルの高さを意識し、SNSでも保護猫を探すことに。そんなとき、近所の動物病院のアカウントで里親募集の情報を見つけます。

「ソックスがキジ白なので、次は茶色っぽい子がいいねと話していたんです。すると、SNSで茶白の子猫・ビスケットを見つけました。当時、生後6カ月。すぐに連絡し、保護主さんがビスケットを連れてきてくれました。そして、そのまま家族として迎え入れたのです」

突然の発作、入院…不安な日々

お迎えしたその日から、ビスケットくんは元気いっぱい。すぐに、おもちゃで遊び始めました。異変が起こったのは、1時間ほど経ったころだったといいます。

「突然、過呼吸を起こしたのです。すぐに病院へ連れて行き、そのまま入院することに…。てんかん発作の疑いがあると言われました」

保護主さんによると、ビスケットくんがこれまで発作を起こしたことはなかったそうです。何が原因だったのか、自分たちのせいではないかと、飼い主さん夫婦は責任の重さに押しつぶされそうになりました。

「保護主さんからは『お迎えするのが難しいようだったら戻してもいい』と言われましたが、夫婦で1週間考え、やはり我が家で育てることを決めました。幸い、その後、発作は一度も起こっていません」

ただし、ビスケットくんはアレルギー体質のようで、体調を崩すこともあるといいます。それでも、「お迎え初日から夫と一緒に寝るなど、とても人懐こいビスケットが愛おしくてたまりません」と、飼い主さん夫婦の愛情が変わることはありません。

ソックスくんとの関係、変化する生活

ビスケットくんを迎え、家の中はますますにぎやかに。「甘えん坊が増えたため、ますます家から出なくなりました」と飼い主さんは微笑みます。

「私たちがふたりと離れたくないという気持ちがさらに強まったのだと思います。ビスケットは、ソックスが行かなかったような場所にも足を踏み入れるので、トラブル防止のため対策をしなくてはいけません。大変ですが、そういったやんちゃなところも含めて愛おしいです」

一方、ビスケットくんと先住猫のソックスくんが仲良くなるまでには時間がかかったといいます。

「ビスケットは、人間に対してとてもフレンドリーでしたが、ソックスには攻撃的だったのが意外でしたね。最初はキャリーケース越し、次はドア越しと段階を踏んで対面させることにしました。ソックスは驚いていましたが、ビスケットはまったく動じず(笑)。ゆっくり距離を縮めたことで、お互い傷つけ合うことなく過ごせるようになりました」

ビスケットくんへの思いとは…

4歳になったビスケットくんは、相変わらずの甘えん坊。人が好きで、家に業者が来ても怖がることなく、自ら近寄ってあいさつをするほど。

「ドアを開けたり、高いところに登ったり、とても器用です。キッチンの棚上にも足場を見つけてジャンプするほど(笑)。膝にのることや遊ぶ時間は減りましたが、毎朝ベッドに来てゴロゴロ喉を鳴らし、外出時には玄関まで見送りに来てくれます。ソックスと比べると、夜、一緒に寝る頻度も高めです。今でも甘えん坊なところが愛おしいですね」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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