
男性のうつ状態が精液に対して与える影響
4月22日、中国の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、男性のうつ状態は精液に対して悪影響を及ぼすと示した。
また、遺伝子解析より、男性のうつ病と精液異常には共通の病因があると報告された。
うつ病と精液における遺伝的相関
これまで、うつ病は精液異常がある男性に多く認められ、うつ病と精子パラメータ異常の病因には遺伝的相関が示唆されている。そこで、研究チームは、遺伝子発現情報データベース「Gene Expression Omnibus(GEO)」を用いて、男性157人を対象に、うつ病と精液異常における遺伝的相関について検証した。
うつ病・大うつ病性障害(MDD)および精子パラメータ異常に関する遺伝子データを解析し、発現レベルが異なる遺伝子を特定したところ、2群間にて、うつ病に関与する発現変動遺伝子(DEGs:異なる条件にて発現量が大きく上昇または減少した遺伝子)の重複が確認された。その数は、合計249個であったという。
これより、男性のうつ病と精液異常には共通の病因があると考えられる。あわせて、うつ病に関連する精子パラメータ異常が潜在的なバイオマーカーになる可能性も示唆される。
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(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)
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