先週(4月20日週)は、ディスプレイを搭載した新製品が複数登場している。CPSからは着脱式の3.4型液晶パネルをCPUブロックに備えた簡易水冷キット「DT360 ARGB」が2万7000円前後で、Lian Li Industrialからは6型のステータスディスプレイを前面下部に備えたATXケース「LANCOOL 207 DIGITAL」が2万円弱で売り出されている。
●前面底部に6型液晶搭載で2万円切りのPCケースが店頭に
どちらも、内蔵ディスプレイの採用が特徴として挙げられる。組み込み型のディスプレイについて入荷したTSUKUMO eX.は、「最近はピラーレスケースが人気を集めていますし、CPUブロックやマザーボードのヒートシンク部などにディスプレイが付いたパーツを探している人は珍しくなくなっています。マシン内蔵用のディスプレイを組み込む人もいますしね」と語る。
マシン内部を自在に飾れるパーツは光モノとはまた別の魅力があるようだ。一方で、PCケースの外側をディスプレイで飾るパーツにも伝統的な需要があるという。別のショップは「20年前には5インチベイに組み込める、大型ディスプレイ付きのファンコントローラーが売られていましたしね。機能性はもちろん、ダイナミックに分かりやすく飾るのが好きな人は、やはり一定数いらっしゃいます」という。
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最近でも、ピラーレスのコーナー面にタッチパネル液晶を組み込んだHYTEの「Y70 Touch」(2023年12月登場)や、その後継の「Y70 Touch Infinite」(2024年11月登場)、フロントの大部分を液晶ディスプレイに充てたZALMANの「Z10 DS Black」(2024年11月登場)などが話題となっている。
「LANCOOL 207 DIGITALがどこまでヒットするかは未知数ですが、2万円切りでディスプレイ付きはなかなかお買い得だと思います。前面下部がディスプレイというのも珍しいですし期待したいですね」(TSUKUMO eX.)
●軽さ約35gで8K標準対応なカラフルマウスが1.6万円でデビュー
入力デバイスで目立っていたのは、plusarのワイヤレスマウス「X2 CrazyLight」だ。Jet BlackとUyuni White、Aqua Zest、Sunset Haze、Volt Shadowの5色をそろえ、いずれも価格は1万6000円強となる。
重量は標準仕様(レギュラースケート装着時)で約37gとなり、底部を付属のドットスケートに付け替えると約35gまで軽量化できる。ポーリングレートはセットの8Kドングルを使うことで8000Hzまで対応する。分解能は同社独自の光学センサー「XS-1」により最大3万2000dpiまで高めている。
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入荷したパソコンSHOPアークは「この軽さと8K標準対応を考えると、『おっ』と思える価格ですよね。カラーリングもユニークですし、注目している人は多いと思います」と高く評価していた。
●旧世代で割安に自作――ギガバイトから1.6万円のIntel B760マザーボード
マザーボードでも、同価格帯の新製品が登場している。Intel B760を搭載したギガバイトのATXモデル「B760 GAMING X GEN5」だ。価格は1万6000円弱となる。
DDR5-5600まで対応する4基のメモリスロットと1基のPCIe 5.0 x16対応スロット、2基のM.2(PCIe 4.0対応)スロットを備え、USB 3.2 Gen 2や2.5GbE対応の有線LANを使える。
Intel B760は2023年1月に第13世代Coreシリーズ向けのチップセットとして搭載マザーボードが登場した。新製品としては久しぶりの登場となる。
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入荷したパソコン工房 秋葉原パーツ館は「タイミングは謎ですが、割安にIntelマシンを組むならよいかもしれませんね。まだLGA1700対応のCPUも多く出回っていますし」と話していた。
●8万円以下から――8GB版のGeForce RTX 5060 Tiカードが続々拡充
グラフィックスカードは、搭載メモリ8GB版のGeForce RTX 5060 Tiカードのラインアップが複数のメーカーから多数登場している。
ギガバイトはデュアルファンクーラーを採用した「GeForce RTX 5060 Ti EAGLE OC 8G」(GV-N506TEAGLE OC-8GD)と、そのホワイトモデルとなる「GeForce RTX 5060 Ti EAGLE OC ICE 8G」(GV-N506TEAGLEOC ICE-8GD)が発売された。どちらも7万9000円弱で売り場に並んでいる。
MSIからも、デュアルファンクーラー搭載で7万9000円弱の「GeForce RTX 5060 Ti 8G VENTUS 2X OC PLUS」が投入された。
ASUS JAPANからは4モデル加わった。デュアルファンクーラー採用の「ASUS Dual GeForce RTX 5060 Ti 8GB GDDR7 OC Edition」(DUAL-RTX5060TI-O8G)と、トリプルファンクーラー搭載でTUFシリーズに属する「ASUS TUF Gaming GeForce RTX 5060 Ti 8GB GDDR7 OC Edition」(TUF-RTX5060TI-O8G-GAMING)、PRIMEシリーズでトリプルファンの「ASUS PRIME GeForce RTX 5060 Ti 8GB GDDR7」(PRIME-RTX5060TI-8G)、「ASUS PRIME GeForce RTX 5060 Ti 8GB GDDR7 OC Edition」(PRIME-RTX5060TI-O8G)だ。
価格は順に8万2000円前後と9万円弱、8万4000円前後、8万6000円前後となる。
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