「もうシソは買わない」 ペットボトルに種をまいて1年後…… “食べ切れないほど”の大収穫に「今年はこれで育てます!」

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2025年04月28日 22:03  ねとらぼ

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ペットボトルに種をまいて1年後……

 2リットルのペットボトルを使い、1年中シソを大量に収穫する方法を教えてくれる動画が「有用な情報」「感動しました」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で80万回以上再生され、1万2000件以上の高評価を集めています。


【画像】1年後の様子


 動画を投稿したのは、家庭でできるさまざまな野菜の育て方を紹介している動画クリエイター・みかんぼーやさん。以前には、水耕栽培でキャベツを育てる様子が話題になりました。今回はペットボトルを使い、室内で1年中シソを大量に収穫する方法を教えてくれます。


 食卓を豊かにしてくれる愛すべきハーブ・シソ。そんなシソをわずかなスペースで育てる方法を教えてくれるというみかんぼーやさん。この方法で、新鮮なシソをなんと1年で26回も収穫したそうですよ。


 使用した種は「ニチノウのタネ【青ちりめんしそ】」。葉が縮れていて柔らかく、暑さに強くて育てやすいことを特徴としているそうです。


 シソを育てる上で重要なポイントはずばり、温暖な気候。シソの発芽適温は25〜30度、生育適温は20〜25度。種まきは中間地でも3月下旬から、発芽までで10〜20日かかるそうです。


 そんなシソは1年草で、基本的には春夏しか育てられない植物です。しかし、日照が少なくても生育する陰性植物であり、秋に種をまけば冬でも収穫可能なのだとか。


 それでは早速、春のシソを植えていきましょう。まずは2リットルのペットボトルをカッターで切り、72穴タイプのプラグトレーが軽く浮く程度にはめられるよう穴を開けます。プラグトレーは、ホームセンターなどで販売されているそうですよ。


 藻が発生しないようにペットボトルにアルミホイルをコーティングし、プラグトレーにお茶パックをセット。お茶パックにバーミキュライトを半分くらい、ペットボトルに水道水を入れ、バーミキュライトが湿ったら種をまきました。この後は、プラグトレーの底に水が触れる程度の位置に水位をキープし、シソを育てていきます。


 シソは発芽に苦戦することが多いため、1カ所に5粒以上種をまいておくことにしました。発芽に光が必要であることから種の上に薄くバーミキュライトをかぶせ、日当たりが良い窓際に置いて発芽のときを待ちます。


 4月6日(栽培22日目)、あまり発芽しないのでいったん種をまきなおすことにします。4月17日(栽培33日目)にようやく発芽し始めたシソは室外のビニールハウスで育て、ペットボトルの水を液体肥料に変更。発芽の状況を見ると、シソは4月以降に種まきをした方がいいのかもしれません。


 4月29日(栽培45日目)には、葉がシソっぽくなってきました。なお、ペットボトルの液体肥料が減ったら継ぎ足し、1週間に1回全交換する形で管理していたそうですよ。


 5月16日(栽培62日目)には一気に成長し、初収穫を迎えました。通常は70日程度で収穫なので早く育ってくれたけれど、少々葉がごわごわしていたのだとか。


 シソは日差しが強いと成長が早くなる反面、葉が硬くなってしまうため、適度に遮光しながら育てる方がよさそうです。なお、記念すべき初収穫のシソはしょうゆ漬けにしていただいたそうですよ。


 5月23日(栽培69日目)には、また大きな葉を収穫。なお、収穫の3日前に液体肥料を水に変えておくと、植物が窒素を使い切って自然な風味になるそうです。


 5月27日(栽培73日目)には、収穫しすぎて消費が追い付かなくなってきた様子。6月13日(栽培90日目)には6回目、8月14日(栽培138日目)には14回目の収穫を迎えたみかんぼーやさんは、少々シソに飽きてきてしまったようです。


 そこで「フリーハグ」ならぬ、「フリーシソ」という企画を実行してみることにします。ご近所さんが好きなときに収穫できるようフェンスにシソを設置しておくと、みかんぼーやさんのお母さんとご近所さんが収穫しに来てくれました。


 9月20日(秋冬シソの栽培0日目)。秋冬にもシソを収穫したい場合は、まだ気温が高いけれど高すぎない9〜10月に種まきを行うといいそうです。プラグトレーにろ過ウールと水を入れ、その上に置く形で種まきを行いました。


 一方の春シソは、9月27日(栽培182日目)につぼみをつけていました。白くて小さい花が咲くこのつぼみは「穂ジソ」と呼ばれていて、食べることができます。花が少しついて中に小さな実がついたころが収穫のタイミングで、さっと洗ってそのまま食べるほか、しょうゆ漬けや塩漬けにしても最高においしいそうですよ。


 10月21日(栽培31日目)、なかなか発芽しなかった秋冬シソがようやく少しずつ発芽してきました。11月13日(栽培54日目)には水を液体肥料に変更。今回はプラグトレーの8カ所中、2カ所は赤ジソをまいたのだとか。


 基本的に、春シソも秋冬シソも管理方法は同じとのこと。ただし、シソは日照時間が短くなると花芽をつけてしまうため、秋冬シソは夜間、リビングの光が当たるところに置き、春だと勘違いさせるようにしたそうです。


 途中でろ過ウールだけでは支えが弱いためハイドロボールを入れた秋冬シソは、12月8日(栽培79日目)には収穫できるサイズに成長。室内で栽培する場合はハダニがいないか葉の裏を定期的にチェックし、カビやすい枯れた葉や発芽しなかった種は早めに取り除くことがポイントなのだそうです。


 12月28日(栽培99日)には6回目の収穫を迎えた秋冬シソは、1月に収穫量が爆発的に増え、しそざんまい状態に。室内で育てていた秋冬シソは液体肥料の減りが少なく、春シソよりも管理が簡単だったそうですよ。


 実際に1年かけてシソを育て、4月と9月ごろに種をまけば1年中シソの収穫ができることを教えてくれたみかんぼーやさん。この1年で今までの人生で食べたシソの何倍もの量を食べ、「シソの家庭菜園は本当に最高!」と語っていました。


 この動画のコメント欄には「すごいです!」「とっても勉強になります」「シソ好きなのでありがたい〜」「買うと高いからやってみようかなあ」「室内でできるならいいですね」「今年はこれでシソを育てます!」といった声が寄せられています。


 みかんぼーやさんは、YouTubeチャンネル「みかんぼーや1987家庭菜園」のほかにX、Instagram、TikTokでも家庭菜園のアイデアを発信中。また、書籍『お家がどこでも畑になる! 頑張らないカンタン水耕栽培』(KADOKAWA)が販売中です。


動画提供:YouTubeチャンネル「みかんぼーや1987家庭菜園」



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