
【写真】伝説! ロイヤルプリンセスたちのウエディングドレスを総覧
【英王室・キャサリン妃(現・皇太子妃)】
スコットランドの名門セント・アンドルーズ大学で出会ったウィリアム王子とキャサリン妃。約10年にわたる交際を経て、2011年4月29日、ロンドンのウェストミンスター寺院で結婚式を挙げた。
英王室において盛大なロイヤルウエディングが行われたのは、チャールズ皇太子とダイアナ妃以来、実に30年ぶりのこと。イギリス国内では2000万人以上がテレビ中継を視聴し、世界中でその映像を見た人は約20億人にも達したといわれる。
キャサリン妃が纏ったのは、アレキサンダー・マックイーンのサラ・バートンが手がけた一枚。繊細なレースのロングスリーブと、美しくシェイプされたウエストから広がるスカートが印象的だった。トレーンの長さは約2.7メートルにおよび、妹のピッパ・ミドルトンがその裾を持つ姿も大きな話題となった。
レースには、イングランドのバラ、スコットランドのアザミ、ウェールズのスイセン、アイルランドのシャムロックという、イギリスを構成する4地域の国花を刺繍し、敬意を表現。ティアラはエリザベス女王から貸し出された「ヘイロウ・ティアラ」で、888個ものダイヤモンドが贅沢にあしらわれている。手にしたブーケには、エリザベス女王が愛したスズランが取り入れられていた。
現在、ふたりの間にはジョージ王子(11歳)、シャーロット王女(10歳)、ルイ王子(7歳)の3人の子どもが生まれ、世界中から愛される家族となっている。
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オーストラリア・タスマニア出身のメアリー妃は、2000年にシドニーオリンピック観戦のため市内に滞在していたフレデリック皇太子(現・国王)と、パブで偶然出会ったとされる。遠距離恋愛を経て、2002年にメアリー妃はデンマークへ移住。宗派を改宗し、デンマーク語を習得するなど、王室入りへの準備を着実に進めた。
2004年5月14日、コペンハーゲン大聖堂にて挙式。メアリー妃が纏ったのは、デンマークのデザイナー、ウッフェ・フランクによるアイボリーのドレスだった。立体的なドレープが優雅なシルエットを生み出し、裏地には亡き母の婚約指輪が縫い込まれていたという。
ロングヴェールはアイリッシュレースで作られ、デンマーク王室に代々伝わるもの。ヘッドドレスにはマルグレーテ女王夫妻から贈られたダイヤモンドのティアラを着用した。また、手にしたブーケには、オーストラリアを象徴するユーカリの葉があしらわれ、ふるさとへの想いが込められていた。
2024年1月14日、夫フレデリック皇太子が国王に即位したことを受け、メアリー王妃(クイーン・コンソート)に就任。ふたりの間には、クリスチャン王子(2005年生)、イサベラ王女(2007年生)、双子のヴィンセント王子とジョセフィーヌ王女(2011年生)の4人の子どもがいる。
【ノルウェー王室・メッテ=マリット王太子妃】
ノルウェー王室の王位継承1位のホーコン王太子とメッテ=マリット妃が初めて出会ったのは、ノルウェーで開催された大規模なロックフェスティバルでのこと。そこから数年後の再会をきっかけに、ふたりは恋に落ちたという。
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流れを変えたのは、婚約会見でのこと。そこで自身の過去について自らの言葉で率直に語ったメッテ=マリット妃の誠実な姿勢を世論は好意的に受け止め、この日を境に次第に祝福ムードへと変わっていった。
2001年8月25日、オスロ大聖堂で結婚式が執り行われ、国民から祝福を受けたメッテ=マリット妃。ドレスはノルウェー人デザイナー、オーヴェ・ハーダー・フィンセス(Ove Harder Finseth)によるもの。重厚なシルククレープ素材を用いたシンプルで気品あるデザインで、トレーンの長さは約2メートル、ヴェールは約6メートルとされる。
ティアラは国王夫妻から贈られたもので、手にしたブーケは縦に長い個性的なスタイルが印象的だった。
【スウェーデン王室・ヴィクトリア王太子】
スウェーデン王室の王位継承者、ヴィクトリア王太子は、32歳のときに民間出身のダニエル王子と結婚した。パーソナルトレーナーを務めていたダニエル王子のジムに通ったことが出会いのきっかけだった。
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2010年6月19日、ストックホルム大聖堂で式を挙げた2人。ヴィクトリア王太子がまとったドレスはスウェーデン人デザイナー、パー・エングシェデンによるもの。Aラインのスカートが品格を際立たせ、約5メートルに及ぶロングトレーンが荘厳な雰囲気を演出した。ブライダルヴェールはスウェーデン製で、ティアラは母・シルヴィア王妃が1976年に使用したゴールドのカメオ・ティアラを受け継いだ。
2人の間には長女のエステル王女(2012年生)と長男オスカル王子(2016年生)が誕生している。
【スウェーデン王室・マデレーン王女】
ヴィクトリア王太子の妹で、雑誌『ELLE』スウェーデン版の表紙を飾ったこともあるマデレーン王女は、2013年6月8日、ストックホルムにある王宮の礼拝堂でクリストファー・オニール氏と結婚式を挙げた。ふたりはニューヨークでマデレーン王女が働いていた際に出会い、2012年に婚約を発表していた。
ウエディングドレスはイタリア人デザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニによるもの。シルクオーガンザとアイボリーのシャンティイレースからなるドレスは、ウエストの中央部分をのぞいてレースがあしらわれた美しい一枚。ウエストとスカート部分にはプリーツ加工が施され、妃の美しさをアシスト。
4メートルにおよぶトレーンと、それを上回る長さのシルクオーガンザのヴェールが、式に華やかさを添えた。ティアラは国王夫妻から贈られたものを着用した。
【スウェーデン王室・ソフィア妃】
一般家庭出身のソフィア妃は、20代の頃にモデル活動をしており、スウェーデンの男性誌「Slitz」でビキニ姿にヘビを巻き付けた姿を披露した過去を持つ。また首の後ろにタトゥーを入れていることも話題に。リアリティ番組出演やニューヨーク留学を経て、帰国後の2010年、ストックホルムのナイトクラブでカール・フィリップ王子と出会った。
ふたりは交際を経て、2015年6月13日、ストックホルム宮殿のチャペルで結婚式を挙げた。スウェーデン人デザイナー、イダ・ショーステットによるドレスは、3色の白を重ねた繊細なデザインで、レースのボディスとロングスリーブが特徴。トレーンにも手刺繍のレースが施されていた。
ソフィア妃の輝きを引き立てるティアラは、国王夫妻から贈られたもので、ブリリアントカットのエメラルドを散りばめたデザイン。その後、妃はこのティアラを何度かアレンジし公務でも着用している。
アレクサンダー王子(2016年生)、ガブリエル王子(2017年生)、ジュリアン王子(2021年生)と3人の男の子に恵まれた夫妻。今年2月には、第4子にして初めての女児となるイネス王女が誕生した。
【モナコ公室・シャルレーヌ公妃】
南アフリカ共和国出身で元オリンピック競泳選手のシャルレーヌ公妃は、モナコで開催された水泳大会でアルベール2世大公と出会った。ふたりは2011年7月、モナコ公国で3日間にわたる盛大な結婚披露宴を行った。
7月2日の式でシャルレーヌ公妃が纏ったのは、アルマーニによるスリムなシルエットのウエディングドレス。ドレスにあしらわれた花模様の刺繍には、スワロフスキークリスタル4万個、マザーオブパールのティアドロップ2万個、ゴールドストーン3万個がふんだんに使用されている。さらに全長5メートルに及ぶ豪華な刺繍入りトレーンが、壮麗さを際立たせた。
アルベール2世大公はプレイボーイで知られ、2人の婚外子を認知していたが、結婚式直前に新たな婚外子疑惑が浮上するなど、波乱を乗り越えての式となった。式の途中には、涙をぬぐうシャルレーヌ妃の姿も見られた。
そんな夫妻には、2014年に双子のジャック公子とガブリエラ公女が誕生し、天使のようにかわいらしいと人気を博している。