
春は気温や湿度の変化が大きく、毛穴トラブルが目立ちやすい季節。
特に40・50代は“たるみ毛穴”が深刻化しやすいタイミングです。
肌育美容家の筆者が、春に避けたいNG習慣と、毛穴を引き締めるための対策をご紹介します。
■NG習慣1:紫外線対策がうっすら塗りになっている
春は冬よりも紫外線量がグンとアップ! でも、まだ肌寒さが残るこの時期、「日焼け止めはうっすら塗っておけばいいかな」と思っていませんか?
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実は、たるみ毛穴の原因のひとつが紫外線による真皮のコラーゲン破壊。
生活紫外線と言われるUV-A波は、肌の奥まで届いて、肌のハリを支える土台をじわじわ傷つけているのです。
その結果、毛穴まわりの肌がたるみ、毛穴が縦にのびて目立ちやすくなってしまいます。
改善策
日焼け止めは「しっかり塗る」が基本! 顔全体にムラなく伸ばし、特に頬の高い位置や鼻筋など、紫外線が当たりやすい部分は重ね塗りをしましょう。
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SPFは30以上、PA+++以上が春のデイリー使いにおすすめです。
■NG習慣2:スキンケアが「保湿だけ」になっている
冬のひどい乾燥が落ち着くようになり、ついつい保湿ケアがおざなりになってしまいがちに。しかし、春は気温や湿度の変化が激しく、肌のバリア機能も低下しがちです。
うるおいが不足すると、ハリの低下や毛穴の開きを引き起こしてしまうことも考えられます。
改善策
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保湿に加えて“ハリを与える美容成分”にも注目してみましょう。
おすすめは、ビタミンC誘導体やレチノール誘導体、セラミドなど。朝晩のスキンケアに美容液を取り入れるだけでも、肌の土台がふっくら整い、毛穴の目立ちにくい肌へと導いてくれます。
■NG習慣3:姿勢の悪さや首のコリを放置している
意外かもしれませんが、「姿勢の悪さ」や「首・肩のコリ」も、たるみ毛穴と関係しています。
血行やリンパの流れが悪くなると、顔のむくみやたるみを引き起こしやすく、結果的に毛穴の開きが目立ちやすくなることも。
改善策
はじめは日中の姿勢を意識するだけでもOKです。スマホやパソコン作業が多い方は、こまめに首を回したり、肩甲骨を動かしたりして、血行を促しましょう。
夜はゆったりストレッチや、ホットタオルで首元を温めるのもおすすめです。
■NG習慣4:クレンジングを“落とす重視”にしすぎている
春は花粉や黄砂、PM2.5などの影響で肌に汚れが付きやすいシーズン。それを意識しすぎて、クレンジング力が強いアイテムばかり使っている人もいるかもしれません。
ですが、洗浄力が強すぎると必要な皮脂やうるおいまで奪ってしまい、逆に乾燥がすすみ、毛穴が目立ちやすくなることもあります。
改善策
春のクレンジングは「やさしさ重視」が基本。ジェルタイプやミルクタイプなど、肌に負担が少ないテクスチャーを選ぶのベター。
ポイントは、洗い上がりのつっぱり感がないこと。素肌にうるおいが残っていれば、そのあとに使う化粧水のなじみもグンとアップします。
たるみ毛穴は年齢とともに目立ちやすくなるもの。でも、毎日の習慣を見直すだけで、肌のハリ感や毛穴の印象は大きく変わります。この春こそ、正しいケアで「たるまない私」をつくっていきましょう。
(肌育美容家 今泉まいこ)