「極度の飢餓から子猫を食べ、餓死…」3階建て住宅で、50匹の猫の多頭飼育崩壊現場に衝撃

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2025年04月29日 14:50  まいどなニュース

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大阪で起きた猫の多頭飼育崩壊現場。玄関に1歩入っただけで悪臭がきつく、とても靴を脱いで入ることはできない劣悪な状態だった(本田さん提供、Xよりキャプチャ撮影)

「トライアルや自宅訪問の後、多頭飼育崩壊現場に!いつもながら息が出来ない悪臭の中、痩せ細ったたくさんの猫達。100匹近くいた猫達は極度の飢餓から仔猫達を食べ共喰い、餓死、病気で次々に死んでいきました。今は50匹前後。3階建ての大きな家の中の全てが猫だらけ。 」

【写真】多頭飼育崩壊現場には、眼球がつぶれた猫やけんかで出血した猫も

大阪府茨木市内の3階建て住宅で、約50匹に及ぶ猫の多頭飼育崩壊が起きたことが分かりました。猫たちのレスキューに乗り出したという、動物保護団体のNPO法人「アニマルレスキューたんぽぽ」(以下、たんぽぽ・大阪)がX(旧Twitter)で報告。たんぽぽの代表・本田千晶さんによると、多頭飼育崩壊が発覚したのは飼い主で家主の友人からの通報だといいます。

「通報者の方から聞いた内容は、家主は猫に執着して世話もできないのに猫を次々に集めてきたとのこと。いわゆるアニマルホーダーだと言っていました。生活が困窮しており猫にご飯もあげられない状態だとか。以前は100匹近くいたらしく、猫たちは飢えから子猫たちを食べるといった共食い、餓死、病気で次々死んでいったそうです」

現場は悪臭…けんかで出血、眼球がない、ガリガリに痩せ細った猫たちがいた

現場は家の外まで異臭が漂い、玄関に1歩入っただけで悪臭がきつく、とても靴を脱いで入ることはできない劣悪な状態。そして猫たちも目を覆いたくなるような様子でした。

「飢えすぎて争う共食いやケンカのために体のあちこちから出血してる子、眼球がなくなった子たちが大半、もちろんみんなガリガリで痩せ細っていました。崩壊とは間違いなく虐待だと現場を見れば思います。人慣れしていた猫は1匹だけで慣れてない子も飢えから近付いてきて、手からあげたご飯を手ごとかまれ出血しました。それだけ飢えていたということなんです」

ノミを駆除してから猫を順次保護へ

レスキュー初日は、京都に犬をトライアルに出した帰りで荷物が多く捕獲器が積めなかったため、少し大きめのキャリーを持参。3匹を手づかみで捕獲しました。

「捕獲した猫たちはノミが多かったので施設の子たちにうつさないためにも、時間があるたびに現場の住宅に通い全員にノミ駆除薬をつけ駆除してから保護していきます。もちろん、状態が悪い子はすぐにレスキュー。全員のレスキューが終わるまで高栄養のフード、砂など大量に提供を続けまた、掃除もして猫を守っていきます。

また保護した猫をシャンプー中、スタッフが手をかまれ、その手がグローブみたいに腫れ上がり夜から高熱、入院となりました」

これまでも様々な猫や犬の多頭飼育崩壊現場に足を運び、レスキューをしてきた本田さん。今回の現場では、共食いや餓死をしている猫たちが多数いたことに心を痛めたそうです。

「多頭飼育崩壊は明らかな動物虐待であり、その飼い主たちは世話もできないのに動物たちを手離さず執着します。飼い主がたとえ心の病だからと言ってそれで片付く内容では決してありません。多頭飼育崩壊でどれだけの命が奪われどれだけ苦しみながら死んでいくのか考えてほしいです。多頭飼育崩壊に対して犯罪だと司法が認め、厳しく罰しない限り私たちが何度レスキューしても再度、繰り返す可能性は充分に考えられます」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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このニュースに関するつぶやき

  • この写真はいつの段階のものなのでしょうね。写真を見る限り、毛並みや体型を見ても【極度の飢餓】というような状態とは思えないのですけれど。変に誇張している気がして、いまひとつ信用できない。
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