※写真はイメージです。大事件ばかりがニュースではない。身近な小さな事件の方が人生を左右することもある。GWにオススメの大反響を呼んだ仰天ニュースを特別セレクション!(初公開2024年5月3日 記事は取材時の状況) * * *
GWで仕事が休みでも、「円安の影響で海外なんて行けない」「日本にいてもインバウンドで混みすぎてどこも行きたくない」なんて声もチラホラ。そんななかで、今回は“GWにラブホを利用しようとしたが失敗してしまった”という人たちの体験談を紹介する。
◆GWは久しぶりに「1人」で過ごせることになり…
「本当にしくじりました!時間を戻したい!」と頭を抱えているのは、松沢啓介さん(31歳・仮名)。
「毎年、GWは嫁の実家に帰っているんですが、正直あんまり気が休まらない(苦笑)。『お前と子供でゆっくりしてきたら?』といって、僕は自宅でゆっくりすることにしたんです」
1日目はダラダラとNetflixを見ながら酒を飲み、2日目は独身の友人とご飯を食べた。
「せっかくの1人なのに、なんだかもったいないような気がしてきました。今しかできないこと……今しかできないこと……そうだ、“夜のお姉さんのデリバリー”だ! と思いついたんです」
「性欲があったわけではない」というが「中学生が夏休みに金髪にしたい」みたいな気持ちに近かった、と松沢さんは振り返る。
「さすがに家に呼ぶのはまずいだろうと思って、ビールをたくさん買い込んでラブホに向かいました」
とりあえず、テキトーに目についたラブホに入ろうとしたが……。
「久々すぎて忘れていたんですが、ラブホの中には男女一緒じゃないと入れないところがありますよね? それで入れなくて、そのあとはどこも満室で30分くらいぐるぐるして、やっと見つかりました」
◆結局ラブホで寝ただけなのに…
数年ぶりのラブホに松沢さんは大興奮。テンションが上がり、飲酒を続けていたところ、肝心の夜のお姉さんを呼ぶ前に寝てしまったそうだ。
「気づいたら寝てました。朝になったらアホくさくなって、もう呼ばずに帰ったんです」
そんな松沢さんに悲劇が起きたのは数日後だった。
「僕がラブホから出てくる姿を嫁のママ友がたまたま見たらしく、嫁に超詰められました(苦笑)。『人違いじゃないの?』ってシラを切るつもりが無理で、正直に経緯を話しました。ハメを外そうとしていたのは確かですが、信用してくれるまでかなり時間がかかりました」
こうして修羅場を迎えたが結局は、ブランドの財布をプレゼントすることで決着がついたようだ。
「ただ一人でラブホに泊まっただけなのに、マイナス分の出費が痛い。マジで憂鬱になります」
◆ホテルはどこも満室
一方、こんな人もいる……。
鈴華さん(29歳・仮名)はデリバリーされる夜のお姉さんだが、「GWは最悪でした」と話す。一体、何があったんだろうか?
「私は都内某所に勤務しているのですが、GWはそれなりに混むだろうと予測していました。家族旅行には行かないという本指名の方や、『行くね!』といってくれていた人たちが、ぜんぜん来ない。お茶(※客がつかないこと)ではなかったものの、1本か2本ぐらいでした」
GWは合間の平日を除き、全て出勤予定だった鈴華さんだったが、この状況が続くならば後半は休もうか検討していると……。
「長く指名をいただいているお客様から『後半も予約できないかなぁ』というLINEがきたのです。え、どういうこと? と思って聞いてみたら、予約をしようとしてくれたそうなんですが、周辺のラブホが満室で、スタッフにどこか空いてないか聞いたけど、ラブホはどこもかしこも全て満室。シティホテルをすすめられたみたいなんですが、インバウンドで料金が爆上がりだし、泊まり料金しかなくて断念せざるを得なかったみたいで……」
なんとシティホテルの値段は、鈴華さんを90分デリバリーする値段より高かったというから驚きだ。
◆もはや諦めるしかない
「お客様も別にシティホテルで構わなかったようですが、『それなら君をロングで呼んだ方がいいでしょう?』という判断だったようです。他にも連絡先を知っているお客様に聞いてみたら、ほとんどの方が同じ理由で呼べなかったそうです。
今のお店で働き出して初のGWだったので知らなかったのですが、長く勤めている子の中には『どうせラブホが空いてないだろう』と予測して、ガッツリ休んでいる子もいました」
スタッフに相談してみたが「こればっかりはなんとも言えません」と歯切れの悪い返事だった。
「私も出勤したときは暇だけど数人は接客できたので、タイミングなんでしょうね。ほら、ショートステイなら空くタイミングに予約できれば入れますから。でも、せっかく出勤してもいつもより暇だと意味がないので、GW後半は諦めて休みにしました。もしも後半ラブホがガラガラになったら最悪ですけど」
鈴華さんは「GWに入れなかったお客様が、明けたらみんな来てくれる予定なので忙しくなりそう」と笑っていた。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720