祖父の葬儀は100万といわれたのに、200万に! 葬儀社を死後に決め「生きているうちは不謹慎と思って後悔」

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2025年04月29日 16:20  まいどなニュース

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葬儀場を3時間で決めないといけないことに。 ※カゲワサビさん提供(一部抜粋)

「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」

【漫画】「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」全編を読む

漫画家のカゲワサビさん(@AoiKageyama)が、葬儀にまつわる失敗体験を漫画としてX(旧Twitter)に紹介。大きな反響を呼びました。

それは2024年1月の出来事――。

カゲワサビさんのお祖父さんが亡くなりました。享年86。大往生ではありましたが、家族にはそんなお祖父さんの死を悼む余裕もありませんでした――。

「葬儀場はお決まりでしょうか?」

お祖父さんが亡くなってすぐ、病院の看護師さんが、そのように聞いてきたのです。その病院では安置所に遺体を保管できるのは3時間までとなっていました。その間に引き取ってもらえる場所を見つけなければなりません。

実はこの時、カゲワサビさんのご家族たちは、「生きているうちに決めるのは不謹慎では…」という思いもあり、葬儀場をまだ決めていませんでした。葬儀社のパンフレットは取ってありましたが、家に置いてきてしまったため、その場で葬儀場の情報をスマホ検索。

ネットに価格が書かれていない葬儀社も多いなか、参考価格が掲載されている葬儀社を見つけます。そのなかには、比較的手ごろな価格のプランもありました。それで、急遽その葬儀社に決定することに。

ところが、これが大きな落とし穴だったのです――。

高額なプランを勧められ戒名やお布施の料金も…家族葬なのに高すぎる!

いざ、葬儀場までお祖父さんのご遺体を運び、プランの決定をすることになりました。

カゲワサビさん一家は、まず手ごろな値段の“基本プラン”を希望します。ところが、それに対して担当者はこう言ってきました。

「…いいんですか?そんな質素なプランで」

担当者いわく、値段が安いプランはあまりに質素すぎてオススメしないとのこと。

そのうえで勧めてきたのは、100万円もするプレミアムプランでした。

身内だけで行う家族葬なのに高すぎる――と思ったカゲワサビさんたちでしたが、「あまりに質素ではおじいさんがかわいそうだ」と悲しむお祖母さんには何も反論できず、結局担当者に言われるままそのプランを選択する形に。

しかし、話はそれで終わりではありません。読経をしてくれるお坊さんへのお布施代や、戒名にかかる費用、霊柩車や供花・引き出物といったオプションを加えると、総額は200万円ほどになるとのこと。

カゲワサビさん一家は、その予想外の値段の高さに驚きつつも、仕方なくその条件で葬儀を行うことになってしまいました。

事前に葬儀場や葬儀の詳細を決めていなかったが故、ドタバタで葬儀社の担当者の言われるままに決めることになってしまい、結果的に高額な費用になってしまった、というカゲワサビさんの失敗談。漫画が紹介されたXのリプ欄には、さまざまな方からのコメントが寄せられました。

「亡くなった直後は慌ただしいので、考える時間なんてありません」
「昔葬儀屋に勤めていましたが、基本肉親が亡くなった時は精神状態がおかしく正常な判断できないことが多く、葬儀終わった後に高すぎてクレームって事も多々ありました」
「200万かけるなら、家族で海外旅行でもして、故人の話をしてくれって感じにしたい」
「不謹慎だとか言わず、生きてて元気なうちに本人とその辺話し合った方がお金がかからなかったかもしれない」
「うちは、たまたま、父親が生前に、葬儀屋の互助会に加入していたので、その葬儀屋に依頼しました」
「生きているうちに事前相談しておくのがおすすめ」

カゲワサビさんに詳しく聞きました。

――葬儀社のプランはどのようなものでしたか?レギュラープランまでは質素すぎてお勧めしない、と言われたとのことでしたが…。

カゲワサビさん:直葬プランはたしかに非常に質素で、正直「これでいいのだろうか」と憚られるほどの見た目でした。一方で、基本プランやレギュラープランは花の量が少ない程度で、見た目としては決して「質素すぎる」とは感じませんでした。むしろ、家族葬としては落ち着いていて、ちょうどいい印象だったと思います。

――メインの葬儀プラン以外にも、いろいろと費用がかかったのですね。漫画内では「戒名」については、一番下のランクを選ばれたとありますが、こちらは担当者の方に何か言われたりはしなかったのでしょうか…?

カゲワサビさん:漫画内では展開の都合上カットしましたが、実際には「一番下でよろしいんですか?」といった、プラン選びの時と似たような提案があったと記憶しています。

――リプ欄には、「生前から決めておくべき」というような声が多く寄せられていました。実際、今回の体験を踏まえ、どのような備えが必要だと感じますか?

カゲワサビさん:私たち家族のようなドタバタを避けるためにも、「不謹慎だから」と避けずに以下のような備えをしておくべきだと感じました。

 ・本人の希望をあらかじめ聞いておく(どんな葬儀にしたいか)  

 ・事前に複数社から見積もりを取り、葬儀社をある程度決めておく  

 ・宗派の確認や、互助会への加入状況など、葬儀に必要な情報を整理しておく  

  ◇  ◇

カゲワサビさんは、SNSやブログを通じ、今回のような実録系漫画をはじめ、さまざまな漫画作品を公開されています。

「もしよろしければ、ほかの作品もご覧いただけますと嬉しいです」(カゲワサビさん)

なお、まいどなニュースでは以前にも、人気お笑いコンビ・ウエストランドの井口さんにラジオで叱咤激励され漫画家になる決意をした、というカゲワサビさんのエピソード漫画を紹介させていただきました。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))

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