
人手不足を背景に、大手企業を中心に新入社員の初任給の額を引き上げる動きが広がっている。その一方で、それなりのキャリアを積んできた既存社員は給料が上がらずモヤモヤすることも。入社10年目で役職も付いているという40代前半の男性(サービス・販売・外食/年収550万円)は、職場で新卒の給与額を知った時、愕然としたという。
「新卒が研修にきて給与の話をしてたとき、自分の手取りはこんなもんだよって言ったら新卒の方が10万くらい多くて驚いたね」
まさかの新人との給与額逆転。およそとはいえ10万円はかなり大きな差だ。(文:篠原みつき)
上司と同じ役職についたのに「5万円の差」は埋まらず
過去にも、上司が給与明細を見せてくれた時に、自分より5万円ほど高いことに気づいたことがあった。その後、
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「努力してその役職に付いたときも5万くらい差があって、その時は単純に(上司には)家庭があるからだと思ってた」
頑張って昇進しても、既婚上司との給与差が埋まらなかったようだ。一度は自分を納得させた男性だったが、「自分が全国で一番安い給与の役職者だということがわかった」と悔しさを書いている。全国規模の会社で、社内での情報を比較した結果だろうか。このとき、さすがに辞職を考えたという。
ただ、辞めようと思ったタイミングでコロナ禍となり、会社が「特別賞与」を始めたため、現在も同じ会社で働き続けているそう。依然として転職を考えているというが
「満足に給与を出せる企業ってなかなか無いからどうなんでしょうね」
と二の足を踏む状況だ。努力して役職に就いたにも関わらず、当時の上司と同じどころか新卒よりも低い給料……。40〜50代の既存社員が割を食う典型的な例なのかもしれない。
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