ホテル・旅館の廃食用油を航空燃料に活用 リロバケーションズが「Fry to Fly Project」に参画

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2025年04月30日 09:10  OVO [オーヴォ]

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ホテル・旅館の廃食用油を航空燃料に活用 リロバケーションズが「Fry to Fly Project」に参画





 ゴールデンウイークの旅で、航空運賃がお財布を圧迫しているという人は少なくない。中でも昨今無視できない存在感をもっているのが燃料サーチャージ。燃料がなければ飛行機は飛ばないから仕方ないけれど、それなら持続可能な航空燃料であってほしいという願いが少しずつ形になってきている。いわゆるSAF (Sustainable Aviation Fuel =持続可能な航空燃料)と呼ばれる次世代航空燃料。廃食用油を航空燃料の原料に提供するところが増えてきている。




 たとえば「ゆとりろ」や「風雅」というブランドで宿泊施設を運営するリロバケーションズ(東京)は、脱炭素の取り組みの一環として、4月30日からSAFを使用するプロジェクト「Fry to Fly Project」に参画、5月下旬から廃食用油の提供を始める。旅館やホテルでは朝食・夕食といった二部制の食事を提供することがほとんどで、調理油の使用量が安定しているため、継続的かつ効率的な廃油回収が可能だからだ。日々の厨房業務から出る廃食用油は、これまでは産業廃棄物として処理していたが、これで新たな資源として活用することができるようになる。




 SAFは、従来の航空燃料に比べてCO2の排出量をおよそ80%削減することができる。現在、家庭の廃食用油の多くは廃棄されており、回収された廃食用油についても年間10万トン以上が国外に輸出されているといわれている。

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