東京の住宅費は地方のほぼ2倍、単身と、家族の差は? 地方の場合は“車”関連の費用がかかるが、都会では…

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2025年04月30日 12:00  まいどなニュース

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東京では住宅費の出費が大きい傾向に ※画像はイメージです(jaimax/stock.adobe.com/)

みなさんは、東京と地方では家計にどのぐらいの差があるか気になりませんか。東京および地方在住者に1カ月の生活費を聞いたところ、単身世帯でも夫婦・パートナー同居世帯でも「東京の方が約6万円高い」という違いが明らかとなりました。

【グラフ】東京と地方における生活費 比較してみると…(調査結果を見る)

『オカネコ保険比較』を運営する株式会社400Fが、2025年2月にインターネット上で実施した調査で、日本全国の単身世帯と夫婦・パートナー同居世帯(子どもの有無を問わず)、その他の世帯を含む488人を対象に行われました。なお、同調査では、「地方」の定義について「1都3県、愛知、大阪を除いた地域」としています。

1カ月の生活費(住宅費・保険料・通信費・水道光熱費・車関連費・サブスク費)では、

単身世帯では東京が約14万4000円、地方が約8万5000円、夫婦・パートナー同居世帯では東京が約19万9000円、地方が約14万円という結果となりました。単身世帯と夫婦・パートナー同居世帯ともに、平均して5万9000円の開きがあることがわかります。

調査項目のなかでも特に差が大きいのが住宅費(家賃・住宅ローン)です。単身世帯の住宅費は東京が約8万5000円に対して地方は約4万円、夫婦・パートナー同居世帯では東京が約12万5000円に対して地方は6万円でした。東京と地方の住宅費の差額は、単身世帯では平均4万5000円、夫婦・パートナー同居世帯では6万5000円となっており、いずれも東京が地方のほぼ倍であることが判明しました。

住宅費の支払額の分布を見ていくと、地方では単身世帯も同居世帯も10万円未満が7〜8割を占めています。東京では単身世帯において5万円以上10万円未満が最も多く、夫婦・パートナー同居世帯においては支払額が5万円未満から20万円以上30万円未満にかけて分散する結果となりました。東京では住まいの条件によって住宅費が大きく異なることがわかります。

一方、地方では東京に比べ、車関連の費用負担が大きいことも明らかになりました。単身世帯の車所有率は東京が18.4%、地方が62.9%、夫婦・パートナー同居世帯は東京が46.9%、地方が94.4%という結果に。一方で、地方ではほとんどの方が車にまつわる費用を支払っているようです。ローンやリース代、ガソリンや駐車場代などを含む車所有者の月々の維持費は東京で約2万5000円、地方では約1万5000円と差が見られました。

単身世帯と夫婦・パートナー同居世帯ごとの世帯年収を比べると、単身世帯では東京が約500万円、地方が約300万円という回答に。また、夫婦・パートナー同居世帯では東京が約1300万円、地方が約900万円との結果から、いずれの世帯年収においても東京の方が上回っていることがわかりました。

最後に、家計状況についてどのように感じているかを5段階に分けて質問したところ、単身世帯、夫婦・パートナー同居世帯(子どもの有無別)ともに東京の方が余裕があると感じている世帯が多いことが明らかになりました。

一方で、東京も地方も、単身世帯と子ども有りの夫婦・パートナー同居世帯においては苦しいと感じている回答も一定数見られ、余裕があると感じる層と苦しいと感じる層に二極化している傾向がうかがえます。

【出典】
オカネコ保険/<比較東京と地方の家計調査>

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