異物が原因で、ノートパソコンの充電時に焼損したUSB充電コネクター(NITE提供) ノートパソコンなどのUSB充電コネクターに異物が入り発火するなどの事故が後を絶たない。製品評価技術基盤機構(NITE)は、児童生徒に端末を配備するGIGAスクール構想で、新学期に初めて機器に触れる子どももいるとし、注意を呼び掛けている。
NITEによると、2020年10月、電車内で落としたタブレットを拾った男児がやけどを負った。落下の衝撃で内蔵電池が異常発熱したとみられる。23年1月には、神奈川県の小学校でコネクター内にジュースなどの液体が入りショートしたとみられる火災が発生。コネクターを斜めに抜き差しして火花が出た事例もあった。
文部科学省によると、21年4〜7月に破損、紛失した端末は約1万9000台。コネクター内部に砂が入るなど、想定外の使い方での修理が目立ったという。
NITEの担当者は、子どもに対し、異常に気付いたら周囲の大人に相談するよう伝えておくことも重要とした上で、「大事に至らなくても危険。デジタル機器は丁寧に扱ってほしい」と呼び掛けている。