“勝手に一夫多妻”の共同生活、“第2夫人”が明かす不妊治療の紆余曲折。高額な治療費でも「みんなが『いいよ』と言ってくれて」

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2025年04月30日 16:01  日刊SPA!

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渡部竜太さん(37歳)と彩花さん(37歳)
 日本で“勝手に一夫多妻”を実践。その様子をYouTubeなどで発信し、ネットニュースやSNSで注目を集めている渡部竜太さん(37歳)。
 現在、“第1夫人”の陽咲さん、“第2夫人”の彩花さん、“第3夫人”の千晴さん、そして2人の子どもを合わせて合計6人で共同生活を送っていたが、先日、妊娠していた千晴さんが無事に双子を出産。いっきに2人の家族が増えて、さらに賑やかになった渡部家。そんななか、彩花さんにも動きがあったという。

◆「私に何か問題があるのかも」ずっと願っていた妊娠

「体外受精をして、無事に卵が育ってました! 5月に子宮に戻します!」

 彩花さんは満面の笑みでそう話す。

 2月に彩花さんの離婚騒動の顛末を取材した際、渡部さんは「2025年は絶対に彩花と子どもをつくる!」と意気込んでいた。

 渡部さんは、もしも彩花さんとの子どもができたら「きっと一生分の涙を流すと思う」と語っていたが、これには本当に嬉しそうだった。

 彩花さんは「ずっとタイミング法でやってきたけど、いっこうに子どもを授かれなくて『私に何か問題があるのかも』と感じていました」

 タイミング法とは、妊娠しやすい日を狙って性交渉すること。しかし彩花さんの場合、この方法では結果が得られなかった。そこで、病院で診てもらうと、不妊の原因が見つかったという。

「私の場合、ポリープと卵管采に癒着があって、手術をしてタイミング法で頑張っても妊娠できる確率は7〜8%と言われてしまって。それが体外受精なら35〜38%だと聞いて。年齢(37歳)のこともあるし、体外受精にかけたいと思っていました」

◆高額な不妊治療でも家族が「いいよ」って言ってくれた

 とはいえ、渡部家では財布を共有しているため、高額な不妊治療を受けることに対して躊躇いがあった。彩花さんが当時の心境を明かす。

「うちはお財布がみんな一緒。だから不妊治療をしたいと思っていたけど、なかなか言い出せずにいました。でも、みんなが『いいよ』って言ってくれて」

 幸いにも、渡部さんや他の夫人たちの理解を得られ、体外受精への道を歩み始めることができたのだ。

◆訪れた試練、天井を見上げて「あ、手術室だ……」

 体外受精の準備段階で、彩花さんは思わぬ現実に直面する。検査の結果、子宮内膜ポリープが6つも見つかったのだ。

「これは結構マイナーな病気みたいで、ポリープがあることによって着床できなかったみたいです。特に体に異変を感じることは1度もなく、ぜんぜん気がつきませんでした。『これがあると絶対に妊娠できない』と言われ、すぐに手術日が決まりました」

 3月17日に行われた手術は、彩花さんにとって大きな試練となった。

「静脈麻酔で眠ったまま手術するんですが、その前に子宮口を広げなければいけないので、座薬を入れたり、子宮にスポンジを入れたり、2本も注射を打ったり……痛さにも波があるのですが、痛かったですね」

 手術中も麻酔が切れて目が覚めてしまい、天井を見上げて「あ、手術室だ……」と思った瞬間、急に痛みが強まるなど、予想外の出来事もありつつ、無事に6つのポリープを取り除くことができたそうだ。

◆採卵手術まで皮下注射と坐薬の日々

 ポリープ除去手術後、やっとスタート地点に立った彩花さん。採卵に向けての準備を始めた。

「子宮口をエコーで確認して、採卵に向けて、私は排卵誘発剤を飲み、薬を注射をすることになりました。皮下注射と言って、おへその周りの皮下脂肪のところにプスッと自分で刺すんですが、家で自分で打つのはめっちゃ怖かったです」

 排卵誘発剤の服用と注射、そして座薬の挿入を毎日続けた。1週間が経ち、病院で排卵の日を決めることになったが、先生が指定した日程は「明後日」。

「もう思ったよりも急すぎて(笑)」

 4月4日、ついに採卵手術の日を迎えた。

「爆睡してしまい、起きたら終わっていましたね。手術では6個の卵子を採取して、体外受精と顕微授精で半分ずつやって、結果、どちらも1つずつ受精できました。子宮に戻せるのは1つだけですが、もう1つは凍結して。他の2つの卵子も“受精不明確”ということで、将来的に受精卵に育つ可能性もあるので、不明確だった2つを合わせて4つを培養しました」

 不妊治療における培養とは、受精卵を体外で育てること。

「受精卵になったのは純粋にすごく嬉しい。ただ、培養していくなかで子宮に戻せない可能性もあるそうで。そうなってしまうと、また採卵からやり直しです。とにかく無事に成長してほしいと思っていました」

◆「ものすごいスピード感だった」

 彩花さんは体外受精の経験を「ものすごいスピード感でした」と振り返る。

「病院に通い始めてから1ヶ月以内に体外受精までいけたのは、すごい早かったと思います」

 渡部さんや夫人たち……家族みんなの支えがあったからこそ乗り越えられたという。

 そして2つの受精卵の培養に成功し、5月に子宮に戻すことが決まった。

「本当に嬉しいです。竜太の予言通りに奇跡が起こった。ただ、これで終わりではないので、出産までたどり着けるように引き続き頑張りたいです」

 彩花さんは希望に満ちた表情で語ってくれた。

 今後の経過を見守りつつ、その願いが叶うことを心から祈る。

<取材・文/吉沢さりぃ>

―[勝手に“一夫多妻”の共同生活]―

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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