天皇賞(春)2025に出走予定のビザンチンドリーム(24年4月撮影、ユーザー提供:エアさん) レッドシーターフハンデキャップを制したビザンチンドリーム(牡4、栗東・坂口智康厩舎)が、天皇賞(春)(4歳上・GI・芝3200m)でGI初制覇を狙う。
ビザンチンドリームは父エピファネイア、母ジャポニカーラ、母の父ジャングルポケットの血統。母はJRAで3勝、祖母のグリッターカーラは地方・門別で2勝だが、曾祖母のフサイチエアデールは重賞4勝、GIで2着3回の活躍馬。一族にはクロノジェネシスやノームコア、フサイチリシャールやライラプスなど、多くの重賞勝ち馬が出ている。
ここまで8戦3勝。デビュー2連勝で昨年のきさらぎ賞を制覇。春の2冠は大敗したが、秋を迎えて復調した。神戸新聞杯が6着、菊花賞が5着、AJCCが6着と善戦を続けると、海外初遠征となった前走の沙G2・レッドシーターフハンデキャップで2つ目のタイトルを獲得した。それも自身初となる60kgを背負いながら圧巻の差し切り。相手関係に恵まれた面はあったのかもしれないが、力を付けていることも間違いない。今回は菊花賞で先着を許したヘデントールやショウナンラプンタとの再戦となるが、当然ながら期待大だ。
意外な「初勝利」もかかる。春秋を合わせ、天皇賞において前走が海外だった馬の勝利はなし。86年以降に限ると外国馬も含め、天皇賞(春)は該当6頭で13年のレッドカドーと23年のシルヴァーソニックの3着、天皇賞(秋)は同じく9頭で05年のゼンノロブロイの2着が最高着順となっている。ビザンチンドリームは帰国初戦のハンデを乗り越え、待望のビッグタイトル獲得となるか。その走りに大いに注目だ。