ＡＮＡＨＤ、純利益２．６％減＝政府支援縮小や整備費増加で―２５年３月期

　ＡＮＡホールディングス（ＨＤ）が３０日発表した２０２５年３月期連結決算は、純利益が前期比２．６％減の１５３０億円、本業のもうけを示す営業利益は５．４％減の１９６６億円だった。コロナ禍を受けた政府支援策の縮小や整備費の増加などが響いた。一方、旺盛な観光需要を背景に国際・国内線とも好調で、売上高は１０．０％増の２兆２６１８億円と過去最高を更新した。

　営業利益は、航空機メーカーによるエンジン点検で一部の航空機が非稼働となったことが影響した。芝田浩二社長は同日の記者会見で「実質的な利益創造力は着実に成長している」と述べた。