
兵庫県内在住の女性は先日、JR神戸線の須磨駅から上りの普通電車に乗車しました。朝のラッシュは過ぎていましたが、女性が乗った「女性専用車両」の座席はほぼ埋まり、通路には立ち客もいました。
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高齢男性「ブサイクばっかり!」
2つ先の駅でドアが閉まる直前、高齢男性とその友人らしきグループが駆け込んできました。発車直後、グループの中の一人の女性が「ここ女性専用車両や」。仲間の女性も「男の人はダメや」。すると、高齢男性は車内を見まわし、「ブサイクばっかりやないか! 痴漢なんかするか!」と激昂しました。
高齢男性は仲間たちになだめられながら隣の車両へ移動しましたが、居合わせた女性は「男性の剣幕に恐怖を感じ、容姿をけなされたことにもショックを受けた」といいます。車内もしばらくは張り詰めた空気に包まれていたそうで、女性は「あんな風に怒鳴る男性が嫌だから、女性専用車両を選んで乗ってるんですよ」と振り返りました。
車両の種類を問わず、暴言を吐く行為は迷惑な行為。乗客同士のトラブルに発展し、遅延を引き起こす恐れも。今回の高齢男性の行動、あなたはどう感じますか。
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鉄道各社「安心してご利用いただけるように」
私鉄73社が加盟する日本民営鉄道協会によると、女性専用車両は京王電鉄が2001年3月に初めて導入しました。「痴漢行為から女性を守ることを目的に導入された車両のことを、一般に『女性専用車両』と呼んでいます」(同協会サイトから)
法的な強制力について、同協会のサイトでは「鉄道営業法第34条第2号の『婦人ノ為ニ設ケタル待合室及車室等』とは異なり、法的な規制が及ばないサービス車両として位置づけられ、鉄道会社も、『小学生以下の男の子や、身体の不自由な方とその介助者の男性等』の乗車を認めています」と説明しています。
それでも大都市圏の鉄道ではほぼ導入されており、各社では乗客への理解を求めています。
JR西日本「車内における迷惑行為防止の観点から、お客様に安心してご利用いただける環境を提供するため設定しています」「乗車していただける方 女性のお客様、小学6年生以下の男性のお客様、おからだの不自由なお客様(介助者を含む)」(同社サイトから)
東京都交通局「都営地下鉄では、車内での痴漢等の性犯罪・迷惑行為を防止し、より安心して電車をご利用いただけるよう、平日朝の通勤・通学ラッシュ時に都営新宿線、都営大江戸線で女性専用車を運行しています。皆様のご理解とご協力をお願いいたします」(同局サイトから)
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