写真―[結婚につながる恋のはじめ方]―
皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント、山本早織です。
◆紹介された女性がピンとこない
「紹介されてもピンとこない」「紹介されると無碍にできないから気を遣う」――。そんなふうに思ったことはありませんか?
友人の紹介は嬉しいけど、単純に結婚したい、独身を紹介してほしいという人は多くありません。やはり、自分が好きになれて合う人がいい。しかし、「どんな人」と言われても、説明ができない人も多いのです。
タカシさん(仮名・40歳)は、30代は人並みに恋愛をしてきましが、40歳になって急に周りが既婚者ばかりになり、やばい……と焦り初めていました。周りからは「すぐに彼女ができるよ」と言われることも多いので、出会いを増やせばきっと結婚相手に出会えるはずだと信じていました。
そんな素敵なタカシさんだからこそ友人や同僚からの紹介は多いものの、なかなか実を結ばない。そんなことを繰り返していました。
◆“恋のペルソナ”を明確にする
私は、結婚相談所に入ってくる会員さんにお相手を紹介する時にも、意識していることがあります。それは、“恋のペルソナ”を明確にすること。
ビジネスの世界では、“ペルソナ設計”はもはや常識です。理想の顧客像を明確にし、その人が何に困っていて、どうすれば商品やサービスに惹かれるかを考えます。
しかし、なぜか恋愛となると、なんとなく「優しい人がいい」「気が合う人がいい」と、ふわっとした希望だけで相手を探してしまうのです。
◆タカシさんにピッタリの女性は…
例えばタカシさんは、週末はゴルフと読書、平日は外食中心。仕事優先で、急な残業も多い生活です。お母さんは専業主婦で家族仲がよく、理想の夫婦像。
さらに、過去の恋愛では彼女の「会いたい」に睡眠時間を削って会っていたようで、仕事のコンディションも今思えば良くなかったそうです。
そうした彼の生活スタイルや価値観に合うのは、趣味の時間を尊重できる大人な女性、かつ多少の寂しさを自己解決できるタイプ。精神的自立をしていてうまく手のひらで転がしてくれると最高。バリバリと働くお母さんに育てられた女性ではなく、家庭的な面をしっかり持っている女性の方が合うのではないかなと感じました。
◆自分の“恋のペルソナ”を整理する
自分の“恋のペルソナ”を整理してみましょう。
●年齢・性格・価値観・ライフスタイル・趣味・よく使う言葉
●結婚に対する考え方や理想の関係性
●どんな時に「一緒にいて心地いい」と感じるか
相手のことをとにかく想像して、相手が答えるであろうことを考えます。
これを明確にしておくと、第三者からの紹介もグッと精度が上がります。「誰でもいいから紹介して」と言う人ほど、実は自分をわかっていない。
逆に「こういうタイプの人と合う気がする」と伝えられる人のほうが、紹介者も選びやすく、紹介された相手ともズレが少なくなるのです。
◆“紹介”を“狙いを定めたマッチング”に変える
私自身も、手作業でご紹介する時、「タカシさん結婚相手はこんな人だろうな」とリアルに想像し言語化できていると、ピンポイントで成婚に近づけられる紹介ができます。そのためには、タカシさん自身のことを深く理解する必要もあるのです。
実際、タカシさんもこのペルソナ設計を取り入れたことで、「紹介される人が、会ってみたいと思える人に変わった」と話しています。なんとなくの希望ではなく、「自分に合う」の輪郭がはっきりしてきたからです。
また、この方法は自分の“売り”や“強み”にも気づくチャンスになります。「家事は苦手だけど経済的には安定している」「マメに連絡はしないけど、浮気は絶対しないタイプ」など、自分を客観視できるようになると、無理に理想を追わず、現実的なマッチングが可能に。
恋愛や婚活は運や縁の要素も多いですが、ビジネスと同じく“戦略”で改善できる部分もあります。まずは、自分の恋のペルソナをつくってみると、“紹介”が“出会いのガチャ”から“狙いを定めたマッチング”に変わるかもしれません。
―[結婚につながる恋のはじめ方]―
【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Xアカウント:@yamamotosaori_)