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フリーアナウンサー小川彩佳(40)は4月30日夜に放送された、自身がメインキャスターを担当するTBS系報道番組「news23」に出演。米の価格高騰を受けて政府が放出した備蓄米が一向に流通していない現状について、怒りをまじえながら効果的な対応策の必要性を訴えた。
農水省は4月30日、3月17日から4月13日までの4週間で卸売業者から小売店や外食事業者などに届いた備蓄米について、4179トンと発表。これまでの放出量の2%足らず(1・97%)にとどまっている。政府は今年3月に計2回、政府備蓄米を放出しており、総放出量は21万2000トン。3月30日時点の数字は0・3%だったが、今回も流通量が依然、広がっていないことが露呈した。4月23日から25日には3回目の備蓄米入札が行われ、ほぼ全量の10万トンが落札された。計3回の入札で計31万2000トンの備蓄米が放出されることになるが、円滑な流通が行われるかどうか見通しは立っていない。
番組では備蓄米放出の現状に関するニュースを伝えた。小川は「本気で国民に米を届けようとしているのか相当疑問を持ちますし、これが国の本気なのであったら、大凶作や災害の時に最後の命綱として国民に届ける目的で存在する備蓄米の本来の目的というのは、有事の際に果たされるのかどうか。食料安全保障は果たして機能しているんだろうかと、相当疑いをを持ちますよね」と、政府の対応について指摘した。
コメンテーターで出演したトラウデン直美は「2%という数字にはほんとうにビックリしましたし、本当に緊急度が全然感じられないなと思います。もう少し(流通を)早くできるように、少しずつなり何かできることは他にあるんじゃないかと感じてしまいます」と応じた。
小川は「(政府は)これまで場当たり的な説明を繰り返してきましたけれど、一体どこに問題があるのか、何が起きているのか」と、政府の対応に強い疑問も呈した。備蓄米が放出された後も米の価格は上昇し続けており、小川はさらなる説明や対応を取ることについて「その責任があるかと思います」と、政府に求めた。
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