今季得点量産中のハフィーニャ(画像は国王杯決勝) [写真]=Getty Images バルセロナに所属するブラジル代表FWハフィーニャが、クラブの“レジェンド”が持つ記録を塗り替えた。
チャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグが現地時間4月30日に行われ、バルセロナは本拠地『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』にインテルを迎えた。21分までに2点のビハインドを負う苦しい展開の中、24分にラミン・ヤマルがゴラッソを叩き込むと、38分にはハフィーニャの落としを受けたフェラン・トーレスが追加点。しかし、63分にCKからネットを揺らされ、再び勝ち越しを許してしまう。
それでもバルセロナは意地を見せる。3失点目からわずか2分後、ダニ・オルモの左CKをヤマルがスルーし、ボールはボックス手前中央でフリーとなっていたハフィーニャへ。ダイレクトで得意の左足を振り抜くと、強烈なシュートはクロスバーに直撃し、相手GKヤン・ゾマーの背中に当たってゴールイン。結果的にはゾマーのオウンゴール扱いとなったが、この1点によりバルセロナはホームでの敗戦を回避した。
F・トーレスのゴールをアシストしたことにより、ハフィーニャの今大会の通算成績は12ゴール8アシストとなり、得点直接関与数が大台の「20」に達した。データサイト『Opta』によると、CLの1大会において同選手よりも多くのゴールに直接関与したのは、2013−14シーズンのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(当時:レアル・マドリード/現:アル・ナスル)のみだという。
バルセロナ所属選手では、2011−12シーズンにアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現:インテル・マイアミ)が19ゴールに直接関与したが、それを上回るクラブ史上最多記録を樹立したこととなった。当時はリーグフェーズ制が導入されていなかったため、試合数には差があるが、それでもハフィーニャの記録は見事と言う他ないだろう。
ゴラッソの応酬となったファーストレグは3−3のドローで終了。勝負は現地時間6日に『サン・シーロ』で行われるセカンドレグで決する。ハフィーニャは欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』を通じて「ホームということを考えると、もっと良い結果を残せたはずだ。しかし、僕たちにとって重要なのは、ミラノで何が起こってもおかしくないと思わせる結果を得たことだ」と前置きしつつ、次のように言葉を続けた。
「2点をリードされた後も僕たちは冷静さを保ち、点差を覆そうと戦っていた。自分たちのプレーをし、プランを実行に移した。全体的にリスクを冒しすぎたかもしれないが、ポジティブな結果が欲しかったので、ファーストレグで勝利することは僕たちにとって義務だったんだ。この結果は最悪なものではないよ」
【ハイライト動画】CL屈指の名勝負! ゴラッソの応酬となったバルサvsインテル