「Aqara M100ハブ」 全世界で累計販売台数4000万台を超えるIoTスマートホームデバイスブランドの「Aqara」は4月24日から、スマートホームのグローバル標準規格であるMatterコントローラーとThreadボーダールーターを兼ね備えた「Aqara M100ハブ」をAmazonで先行販売した。順次、楽天やヨドバシカメラ、ビックカメラ、上新電機、エディオンなど全国で発売を開始する。価格は3180円。
その他の画像はこちら●他社製品もまとめてアプリで管理
M100ハブは、「未来のスマートホームを、手の届く価格で。」をスローガンに、スマートホーム初心者の「入門ハブ」として低コストで展開する。海外に比べて導入が進んでいない国内のスマートホーム化を加速する。
Matterは、異なるメーカーやデバイス間の相互接続で普及が期待されているが、従来のMatter対応ハブは高価で、特にThreadボーダールーター機能を備えた製品は価格が1万円を超え、導入する際のハードルとなっていた。
M100ハブはMatterコントローラーとして使用できる。Aqara製品はもちろん、他社製のMatter対応デバイスもまとめて「AqaraHome」で管理ができるため、メーカの垣根を超えたスマートホームの運用を実現できる。
4月22日に都内イベント会場で開催した新製品発表会には、国内におけるMattarの普及を推進するConnectivity Standards Alliance 日本支部代表で、X-HEMISTRYの代表取締役の新貝文将氏も出席。
MatterがiOSとAndroidの2大OSに対応しているため、ほとんどのスマホで標準サポートしている点や、Matter製品の設定が、パッケージにあるコードの読み取りか11桁のコード入力でできる簡単さをアピールした。
●メーカー間の壁を越えたデバイス連携
また、YouTubeでガジェットレビュアーとして活躍するMiDen氏も出席した。
スマートホーム製品の課題として、プラットフォームが乱立して、各社で独自のアプリを用意し、ユーザーは複数のアプリを使わらざるを得ない現状を「全然スマートじゃない」と指摘。
「ユーザーが求めているのは、家電を遠隔操作することではなく、日常生活の手間を減らしたいだけ」と語りながら、1社の製品だけで揃えたとしても、撤退した時や他社製品に魅力を感じた時のリスクがあるとした。
Matterなら、一つのアプリで複数のデバイスを一括で操作でき、メーカー間の壁を越えたデバイス連携が可能になる。
なお、M100ハブは、従来は利用できなかった「ジェスチャー認識」などAqara製品の独自機能をAppleHomeのMatterシステムで活用できる「ブリッジ機能」を搭載する。さらに、Wi-Fiやクラウドに依存せず、ネット接続がない環境でもローカルで自動化が実行できる。