そごう・西武池袋本店長に労働組合中央執行委員長が就任 2023年にストライキを主導

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2025年05月01日 14:11  Fashionsnap.com

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(左から)高島屋労働組合 中央執行委員長の西嶋秀樹氏、そごう・西武労働組合中央執行委員長の寺岡泰博氏、クレディセゾン労働組合 中央執行委員長 佐藤光明氏

Image by: FASHION SNAP
 そごう・西武の基幹店である西武池袋本店の店長に、そごう・西武労働組合の寺岡泰博中央執行委員長が5月1日付で就任した。現職の久保田俊樹池袋本店長は同社顧問に着任。寺岡氏は2023年当時、親会社だったセブン&アイ・ホールディングスによる外資系ファンドへのそごう・西武売却を差し止めるためのストライキを主導した人物。改装オープンが遅れている同本店にまつわる各種利害関係者との調整役を担うと見られる。

 新店長の寺岡氏は、1993年に西武百貨店(現そごう・西武)に入社。ミレニアムリテイリンググループ労働組合(現そごう・西武労働組合)中央執行委員を経験した。2008年に池袋本店に復職し、婦人服売り場ゾーン店長や商品部バイヤーなどを担当。2016年に再び中央執行副委員長として労働組合執行部に復帰し、2018年10月からは中央執行委員長としてグループ5店舗の営業終了や2023年のストライキなど、さまざまな転機に携わった。
 そごう・西武は、2023年9月にセブン&アイ・ホールディングスが株式を売却したことに伴い、米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ(以下、フォートレス)の傘下となった。売却後、フォートレスはヨドバシホールディングスをビジネスパートナーとして迎え、西武池袋本店では開業以来初の全面改装に着手している。今夏から段階的にオープンを計画しているが、工事に遅れが生じているという情報もある。同氏の店長起用は改装を円滑に進めるための抜てきだという見方が強い。

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