iPhoneのApple Intelligenceに文章を考えてもらう「作文ツール」の基本テクニック

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2025年05月01日 16:01  ITmedia Mobile

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 4月1日にリリースされたiOS 18.4/iPadOS 18.4で、日本語の「Apple Intelligence」が利用できるようになった。今回は「作文ツール」を使って、テキストをゼロから生成する手順を中心に解説しよう。


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 なお、本稿で紹介する手順はiOS 18.4にアップデートした「iPhone 15 Pro」で検証している。バージョンや機種が異なる場合には、細かい差異があるかもしれない点については、あらかじめご承知おきいただきたい。


●「作文ツール」で、ゼロベースでテキストを生成する手順


 作文ツールはApple Intelligenceが提供するテキスト生成支援機能で、ユーザーの指示に応じて文章をゼロから作成してくれるものだ。


 今回は例として「メール」アプリからの使用手順を紹介する。まず、新規メールを作成し、本文の編集位置にカーソルを合わせる。ソフトウェアキーボードが表示されたら、その上部にあるApple Intelligenceのアイコンをタップすることで、「作文」ツールの画面が起動する。


 作文ツールの画面には複数のメニューがあるが、ゼロベースでテキストを生成したい場合には、画面を最下部までスワイプアップし、「作文」というボタンをタップする。


 なお、検証に利用した機種は、既に初回利用時のセットアップを済ませてあった。初回のセットアップでは、ChatGPTの利用に関する設定の選択が求められるので、その場合には画面指示に従って操作を進めよう。


 「作文」の画面が表示されたら、「ChatGPTで作文」とある欄に、プロンプト(指示文)を入力しよう。例えば「取引先の編集者に向けて、新製品のレビュー記事の企画を提案するメールのひな型を書いて」と記載することで、それに応じたメール文の下書きが自動で生成される。


 指示によっては「ChatGPTから詳細を求められています」のような画面が続くので、必要に応じて情報を追加し、下部の「アップデート」をタップしよう。


情報を入力してから「アップデート」をタップ(画像=右)


 もし、生成されたテキストに満足できない場合は、「ChatGPTで微調整」の欄に再度指示を入力したり、「書き直し」や「よりカジュアルなトーンで書き直す」などの選択肢をタップすることで、内容をさらにブラッシュアップできる。


 修正なしで使えるクオリティーにするには、内容や運、プロンプトの工夫度合いが絡んでくるだろう。筆者個人としては、冠婚葬祭や部署移動などにまつわる社交辞令のようなメールのひな型を考えてもらうことで、かなり時短につながると感じている。もちろん「メール」アプリだけでなく、「メモ」や「Pages」など、複数のアプリで作文ツールを試してみるとよいだろう。


●既存のテキストに対して修正を加える手順もある


 なお、本記事では詳細な手順を省くが、作文ツールは新たな文章を生成するだけでなく、既存のテキストに対するリライトにも役立つ。


 エディタ上でテキストを選択した状態で「校正」や「書き直し」などの選択肢をタップしよう。「校正」では文法ミスや言い回しの改善を提案してくれ、「書き直し」では内容を保ったまま表現を変えてくれる。


 特に「フレンドリー」や「プロフェッショナル」「簡潔」など、文体を指定しての変換ができるので、手動で雑に入力した下書きを元に、整ったメール本文などを生成してくれるだろう。



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