3人の“夫人”と“勝手に一夫多妻”の共同生活を送る37歳男性、不妊治療での奮闘を明かす「甲子園のピッチャー並みのプレッシャー」

0

2025年05月01日 16:20  日刊SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊SPA!

渡部竜太さん(写真右・37歳)と彩花さん(写真左・37歳)
 日本で“勝手に一夫多妻”を実践。その様子をYouTubeなどで発信し、ネットニュースやSNSで注目を集めている渡部竜太さん(37歳)。
 現在、“第1夫人”の陽咲さん、“第2夫人”の彩花さん、“第3夫人”の千晴さん、そして2人の子どもを合わせて合計6人で共同生活を送っていたが、先日、妊娠していた千晴さんが無事に双子を出産。いっきに2人の家族が増えて、さらに賑やかになった渡部家。

 そんななか、彩花さんは不妊治療の末、体外受精に成功。5月に受精卵を子宮に戻す予定だという。体外受精は不妊に悩む多くのカップルにとって希望の光だが、その過程には想像以上の困難が待ち受けている。(記事は全2回の2回目)

◆採精に失敗「俺は何をしているんだ…」

 体外受精において、精子の採取は重要なステップだ。

 渡部さんは「今だから笑って話せますけど、体外受精の日に面白いことがあったんです」と打ち明ける。

「朝7時に起きて自宅で採精したんですが、小さいシェイカーのような容器に2回目の精子を入れる瞬間、盛大にこぼしてしまったんです」

 体外受精では手術前の3時間以内の新鮮な精子が必要とされる。この失敗に渡部さんも「終わった」と絶望した。

「さすがに3回目は精子が採れる気がしなくて、彩花がこんなに頑張ったのに俺は何をしているんだって……」

 だが、「少し休憩すればいけるかも……」と気持ちを切り替えて病院に向かった。

「漫画喫茶の個室みたいなところに案内されました。いろんなDVDがあったのですが、こんな僕でもいまいち気が乗らなくて。なかなか採精することができませんでした」

 一方、彩花さんはすでに手術の準備が整っていた。

「もういつでも手術できます!みたいな感じで、手術帽も被っていましたから。竜太に『まだ? もう手術の時間なんだけど!』ってLINEしてました」(彩花さん)

◆時間との戦い「甲子園のピッチャー並みのプレッシャー」

 通常では経験しないプレッシャーに直面した渡部さん。

「普段は草野球の野球少年が突然、甲子園のピッチャーとして登板するぐらいのプレッシャーでしたよ、冗談抜きで。いつもなら全く苦労なくできるのに、全然うまくいかない。

 自分でも焦ってるし、彩花からは『まだ?』って急かされるし、本当のギリギリまで頑張ってやっと採精できたんです。検尿みたいな感じでコップに入れて小窓に置くんですが『今出しました!』ってソッコーでLINEしました」(渡部さん)

「今だから笑えるけど、もう綿密な計画のもとでこの日を迎えたわけだから、気が気じゃなかった。『今日は採精できなかったのでまた明日で』とはいきません。その場合、振り出しに戻ってしまう。ちょっと怖かったです」(彩花さん)

 体外受精では女性側の身体的負担が大きいことはよく知られているが、時間制限のあるなかでの採精という男性側のプレッシャーも無視できない。

「時間に合わせた採精がどうしても難しい場合は精子凍結をするみたいです。ちょうど体外受精のタイミングで海外出張とかやむおえない事情がある人もいるだろうから」(渡部さん)

◆ホームページを見て「先生の顔にピンときた」

 不妊治療において、医師との相性も重要な要素かもしれない。渡部さんは病院選びの際、意外な基準を設けていた。

「病院を決める時に、ホームページを見るじゃないですか。で、先生の顔が載っているんですが『この先生は成功まで導いてくださる』って直感で思ったんです。ちょっとスピリチュアルを感じたというか」(渡部さん)

「そう、なんか『この先生はダメ!』とかジャッジしていましたね(笑)。でも実際、すごくいい先生でした。待ち時間が長いのも『今後どんな治療をしていくか』を納得するまで説明してくれる人だったので。だから不安も少なかったです」(彩花さん)

 そして見事に受精卵の培養がうまくいき、5月に子宮に戻すという。

◆実家の両親には一夫多妻生活を伝えていない

 妊娠への期待が高まる一方で、渡部家には新たな課題が浮上している。彩花さんは、この一夫多妻生活について両親に一切伝えていないのだ。

「北海道で暮らしていることは知っていて、同棲している程度のことはわかっているとは思うんですが、それが一夫多妻ということは何も言ってないですね。母親とかYouTubeなんて絶対に見ないから、たぶん知らないんじゃないかなぁ」(彩花さん)

 だが、渡部さんは「バレる前にケジメをつけないと」と珍しく真顔だ。

「出産してから挨拶に行って、そこで大騒ぎになるのはキツいって。もう先に挨拶しちゃおう!」(渡部さん)

<取材・文/吉沢さりぃ>

―[勝手に“一夫多妻”の共同生活]―

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

    前日のランキングへ

    ニュース設定