『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』「魔女」の異名を持つシイコ・スガイに注目 クリエイター陣のイラスト投稿相次ぐ

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2025年05月01日 19:00  リアルサウンド

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荒木哲郎X(@ttr1976)より

※本記事は『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』最新話の内容に触れる部分があります。未視聴の方はご注意ください。


 スペース・コロニーの中で、非合法なモビルスーツを使用した決闘競技「クランバトル」に参加することになった女子高生の物語である『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』。4月29日深夜に放送されたアニメ4話終了後は、信じがたい展開を迎えたシイコ・スガイに多くの注目が集まっている。


参考:【画像】『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』制作に携わったクリエイターによるシイコ・スガイのイラスト


 シイコは過去に起こった一年戦争にて敵を100機以上屠り「魔女」の異名を持つほどの腕前を持った元地球連邦軍のエースパイロットである。現在は平穏な家庭を持ちつつも、「武力で奪う」ことを目的とした”戦争”に囚われていた。全てを得ることを目的に、クランバトルに参加したシイコだったが、一年戦争で因縁を抱えた”赤い”ガンダムに執着しすぎたあまり、まさかの結末となる。


 「魔女の戦争」と題されたアニメ4話の放送後には、シイコを担当した声優・塙真奈美も「凄かった... 皆さん大丈夫ですか?」と視聴者を心配するほど。


 SNSには、アニメ1話放送後から視聴者によるファンアートの他にも、制作に関わったクリエイター達もこぞってイラストを投稿している。今回は件のシイコのイラストが多く見られた。


 アニメの『DEATH NOTE』や『進撃の巨人』の監督・演出などを手がけた荒木哲郎によるイラスト。息子が子供用の箸を使ってうどんを口に運ぶ様子を明るい表情でスマホに収めるシイコを描いている。


 魔女と呼ばれるほどの腕前を持つシイコだが、ごく一般的なありふれた日常があまりにも想像に容易く、切なさ感じてしまうこともあって「心が痛い...」と言った悲壮感満載のコメントが多数寄せられていた。


 アニメーターとして活躍するゆーすめると(牛島裕一朗)のは明るい表情で笑いかける息子を抱き抱えたシイコを描いた。シイコの柔らかく穏やかな表情を見ると、「踏みとどまってくれたなら……」そう思わずにはいられない。


 こちらもアニメーターとして活躍するYY(柴田洸太郎)のイラストでは、ショートカットの髪を揺らめかせ、こちらに微笑むシイコが描かれた。これからコックピットへ向かうのだろうか...…頬をピンクに染めた可愛らしい彼女の目からは覚悟を感じるようだ。


 本作の製作陣には脚本の庵野秀明を筆頭に、『フリクリ』や『エヴァンゲリヲン新劇場版』などで監督を務めた鶴巻和哉、シリーズ構成・共同脚本には『新世紀エヴァンゲリオン』でも庵野とタッグを組んだ榎戸洋司らが名を連ねている。「ガンダム」という巨大コンテンツに携われるということだけでなく、巨匠とともに作品を作るということはひとつの栄誉でもあるのだろう。クリエイター冥利に尽きる仕事だったことが、各々の投稿からも感じ取れる。


 もちろんこれほどの人気となったのは、制作陣が豪華だからという理由だけではない。この理由について、漫画家としても活動している井上純一(希有馬屋)はガンプラのデザイン面の緻密さからその点を考察している。


 スタイリッシュなデザインのジークアクスを、RX-78(いわゆる初代ガンダムの機体)の構造と比較したイラストを投稿。RX-78は内部機構と一体化したフレームに装甲を貼り付ける構造なために、ロボットらしい凹凸が生まれる。しかしジークアクスは、装甲化したフレームに内部機構を収める「モノコック構造」を採用しているためスッキリとした見た目になると解説した。ちなみにコメント欄では古参ファンとのさらに踏み込んだ考察もなされていた。


 歴代作品の名シーンをふんだんにオマージュする本作は、1歩間違えば大炎上する可能性も十分あった。だが、そんなことは一切なく人気が加速していくのは、熱狂的なガンダムファンも納得するほど作り込まれた設定も要因のひとつだろう。


 豪華なクリエイターが集結し最高の技術をもって作り上げられた『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』。5話以降も目が離せない展開が続きそうだ。


(文=瀬川隆芽)



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