競泳日本代表最年長34歳の鈴木聡美(ミキハウス)が1日、28年ロサンゼルス五輪(オリンピック)での50メートル平泳ぎ実施に胸を躍らせた。
都内で代表2次合宿が公開され、7月の世界選手権(シンガポール)に向けて練習。3月の日本選手権では50メートル、100メートル、200メートルの3冠に輝いており「一番は50メートルで29秒台(日本記録は自身の30秒10)を出したい。29秒台を出せば決勝は確実に進めますし、メダルを狙える位置にもこられる」とあらためて誓った。
4月にはロサンゼルス五輪での50メートル導入が決まった。最初は「すごい取り組みだな。いろいろな選手がチャンスを得られたんだな」とぼんやり考えていたが、SNSの反応などを見て「私も!?」となったという。神田忠彦コーチらに「行けるに決まってんだろ! 狙おうよ、行こうよ」と背中を押されて「じゃあ…という感じで。引退の筋がなくなったな」とニヤリ。今回の合宿中にも複数のコーチから「(32年)ブリスベンも行けるんじゃないの?」と声をかけられたといい、出場すれば41歳の7年後に向けては「仮にブリスベンも50(メートル)があるとしたら、どうなるのかなというところですよね。ただ、ノーコメントでお願いします。まだ分からないので」と笑わせた。
2次合宿では男子選手とも切磋琢磨(せっさたくま)し、同じ平泳ぎの深沢大和(東急)からも「やっぱり平泳ぎ、そのものの練習がすごく強い。今まで会った人の中で一番強い。そこは見習わないといけない。50、100、200(メートル)、どの強度でも肩が外れないでグッとかける。プルで引っ張るのが聡美さんのすごく上手なところだと思います」と見られている。衰え知らずの34歳。終着点はまだ見えない。【松本航】
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