道路陥没現場で発見されたトラック運転手とみられる遺体を搬送する車両=2日午前、埼玉県八潮市 埼玉県八潮市の県道交差点で1月、道路が陥没しトラックが転落した事故で、県警や消防などは2日午前、下水道管内で安否不明となっていた男性運転手(74)とみられる人を発見、救助し、その場で死亡を確認した。遺体は県警草加署に搬送された。
捜索は同日午前4時20分ごろ開始。換気装置や下水道管内に下りるための足場が設けられ、作業員の安全に配慮しながら進められた。午前8時10分ごろ、現場から遺体が車で搬送されると、消防隊員らは神妙な面持ちで見送った。
事故は1月28日に発生。交差点の中央部が陥没し、通行中のトラック1台が転落した。陥没は現場下を通る下水道管の破損が原因とみられ、運転手の捜索活動が行われたものの、軟弱な地盤や雨水が大量に流れ込んだことで陥没範囲が拡大し、中断されていた。
トラックの運転席部分は現場から約30メートル下流の下水道管内で発見され、今月1日に行われた立ち入り調査では、席の内部に人とみられる姿が確認されていた。

トラック運転手とみられる遺体を乗せた車両を見送る消防隊員ら=2日午前、埼玉県八潮市