米産品、８兆円分購入へ＝貿易交渉で「一定の進展」―欧州委員

　【ロンドン時事】欧州連合（ＥＵ）のシェフチョビッチ欧州委員（通商・経済安全保障担当）は、１日公開された英紙フィナンシャル・タイムズ（電子版）のインタビューで、トランプ米政権との貿易問題を解決するため、米産品の購入を５００億ユーロ（約８兆２０００億円）増やす意向を明らかにした。貿易交渉での合意に向け「一定の進展」があったとの認識も示した。

　シェフチョビッチ氏は、米国が各国に一律で課している１０％の相互関税は「極めて高水準」だと指摘し、関税措置の固定化はＥＵとして受け入れ難いと示唆。その上で、引き続き米国との「公平でバランスの取れた」合意を目指していると語った。