今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『シマ・グンヨウ・トンネル編。【バーチャルいいゲーマー佳作選】』というウスイさんの動画です。
広島県へバーチャルいいゲーマーこと投稿者のウスイさんがやってきました。
フェリーに乗って到着したのは似島(にのしま)です。
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旧軍用トンネルがあるとのことで訪れたのですが、港周辺は賑わっていました。島の南に向かって歩きます。
猫ちゃんもいました。
そして港から少し外れると静かになってくるとのこと。味わいがあっていい雰囲気、とウスイさん。
似島はかつて日本軍の検疫所があった島。そのため軍事色のある残置物が各地に見られるのだとか。現在は牡蠣の養殖が盛んで、信号とバスとタクシーの存在しない島なのだそうです。
海沿いへ出ると瀬戸内海を挟んで本州を眺められる道になっていました。海に浮かんでいるのは旧日本軍のもので、桟橋の跡だそうです。
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そして気になる物を発見したウスイさん。桟橋の向かいの建物の間に、何やらとんねの入り口らしきものがあります。物置として使われているようですが、関係者以外立入禁止なので詳しいことはわかりませんでした。
ビーチに来たところで道は分岐。トンネルは前方の山の中にあるはずですが、詳しい場所の案内は見つからず左に行くことにしました。上り坂が後に残ると気が重いからだそうです。
道なりに歩いていると峠を越え、それらしい分岐やトンネルを見つけられぬまま海が見えてきてしまいました。
グーグルマップによると右手前の山の中とのことなので山側を見ると、山へ入る道を発見。
どうやら当たりです。進んでいくと道が山の方へ折れています。
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しかも何だか下へと潜っていますね。
急旋回&下った先に軍用トンネルの入り口を見つけました!
人と自転車サイズの小さく天井も低いトンネル。暗いので持参のライトを点灯したところ、入り口からライナープレートで覆われています。
少し進むと素掘りに吹き付けをした状態になり、出口へ近付くとまたライナープレート覆工になっていました。中は捻じれるように曲がっています。
どこに繋がるのだろうかと考えながら歩いているとスイッチを見つけました。入って来た南側とこちら北側のそれぞれにスイッチがあり、入り口で点灯して出るときに消す運用がされているようです。
灯りを点けるとこんな感じでした。ウスイさんはスイッチ式のトンネルを初めて見たとのこと。
北側の出入り口の様子です。向こうの光がかなりいびつなことがトンネル内の物理的な紆余曲折を感じさせます。また、ライナープレートがかなり前に出ているので、本来は奥の急斜面辺りに坑口部があったのではと想像するウスイさんでした。
北側の道を確かめます。地元の方とすれ違いながら進むと海岸線が見えてきました。
ビーチの近くに出ました。どうやら分岐でまっすぐ行けばトンネルへの道があったようです。
こちらにはトンネルへの案内と、軍用トンネルの説明もありました。
調べてみたところ、間接的にではありますが特攻隊がらみのトンネルであることがわかりました。
ウスイさんは軍用トンネルの出入り口のアーチが最初に見つけた謎の坑口と似ていることが気になりましたが、これについては何もわかりません。
わからないことはありながらも、いいところだと感じたとのこと。写真を撮影している間にも地元の人たちがトンネルを通行していてなんだかホッコリしたのだとか。軍用トンネルがいま日常使いされている様子を見て、トンネルに対して「良かったねえ」という気持ちになったそうです。
今ではすっかり地元の日常に溶け込んだ軍用トンネル。ウスイさんの解説の詳細に興味を持たれた方はどうぞ動画をご視聴ください。歴代の地形図の変化を見たりもしています。
視聴者のコメント
・風光明媚だぁ
・にゃんの島じゃないか!
・WWIでドイツの捕虜を収容してたらバームクーヘンの製法を教えてくれた場所
・半地下ってなんかテンション上がるよね
・素晴らしいな
・平和に使われて良かったと思います
▼動画はこちらから視聴できます▼
『シマ・グンヨウ・トンネル編。【バーチャルいいゲーマー佳作選】』
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