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2025年05月02日 11:30 ITmedia Mobile
2025年3月にMWC Barcelonaで発表された「Xiaomi 15 Ultra」や「Xiaomi 15」を皮切りに、どとうの勢いで3月、4月に新製品を投入したXiaomi。ミッドレンジモデルの「Redmi Note 14 Pro 5G」や、オンライン専用モデルのPOCOシリーズもこの期間に3機種発売しており、わずか2カ月間で6機種ものスマートフォンを世に送り出している。
また、3月22日には、埼玉県さいたま市のイオンモール浦和美園内に日本初となる常設のXiaomi Storeをグランドオープン。翌4月にも、埼玉県川口市のイオンモール川口内に、Xiaomi Store川口を開設した。グローバルでの戦略と同様、Xiaomi Japanは日本でもリテールを強化していく方針で、年内には5から10店舗まで数を拡大していく計画だ。
投入する端末のバリエーションが大きく増えた一方で、2024年はキャリアモデルとして販売されていたRedmiシリーズも、オープンマーケットモデルとして投入されている。日本市場攻略の戦略には、何か変化があったのか。矢継ぎ早に新機種を投入するXiaomi Japanに、話を聞いた。インタビューは副社長の鄭彦(てい・げん)氏と、プロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏が答えた。
●“効率化”を図ってXiaomi 14 Ultraより安く 1TBモデルも20万円未満に
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―― 今年はグローバルでの発表から日本発売までのタイムラグがほとんどありませんでした。ここは意識していたのでしょうか。
鄭氏 Xiaomiを好きな方、買いたいという方から、グローバルとなるべく近い日程で発売してほしいという声が多く寄せられていました。日本で発売する際に、認証やテストなどやらなければいけないことも多く、今までは時期がズレてしまっていました。もちろん、過去数年も頑張ってはいましたが、ユーザーのニーズに応えることは1つの課題として取り組んできました。
安達氏 補足すると、昨年発売された「Xiaomi 14 Ultra」は1年を通じて非常に高い評価を得ました。5月の発表時の反響も大きく、手応えもありました。その時点では後継機の形がどうなるかは分からないところはありましたが、投入するのであれば商品性だけでなく、タイミングもできるだけお客さまの期待に合わせたい。というところの交渉を、本社と続けてきました。結果として、本社もそれをサポートしてくれたので、ほぼ同時発売が実現できました。
ビジネス的な話を言うと、昨年は2カ月ぐらい間が空いたことで、並行輸入のものがかなりの人の手に渡ってしまいました。メーカーとしてしてはうれしいことですし、それが人気を底上げしてくれた部分もありますが、できれば最初から正規の形でお届けしたかった。それもあって、ほぼ同時発売になりました。
―― 発売時期もそうですが、価格も2万円下がりました。これも頑張れば何とかなるのでしょうか。それとも、販売規模が増えることでの値下げでしょうか。
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安達氏 数もそうですし、最初から日本向けの設計を入れてもらえた効率化の部分もあります。あとは、Photography Kitですね。Xiaomi 14 Ultraでは全数同梱(こん)していましたが、Xiaomi 15 Ultraは同梱が期間限定で、今は1万円引きになっています。そういういろいろなところを積み重ねて、17万9800円(税込み)からスタートできました。販売構成で20〜30%の比率になっている1TB版も、何とか(税込みで)20万円以下で出したかったということもあります。
―― 1TB版がその比率とは、かなり高いですね。もっと少数派だと思っていました。
安達氏 さすがに半分はいきませんでしたが、現時点ではそのぐらいの割合の方が1TB版を選んでいます。恐らく動画を撮るということなのでしょうか。あとは、単純に一番いいものが欲しいという気持ちが働くのかもしれません。
鄭氏 2万円差でストレージが倍になるのであれば、という理由もありますね。
安達氏 スターティング価格は見せ物的に安くして、実際上位構成を買うと高いということがありますが、Xiaomiはストレージを上げても安いということを敏感に感じ取っていただけているのだと思います。
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―― ストレージが必要とされていないのではなく、価格さえ安ければ上位モデルを選ぶ人もいるということですね。
安達氏 そうだと思います。
●Ultraの次に欲しいという声が多かった無印モデル Xiaomi 15は指名買いも
―― 一方で、今年は初めて無印モデルのXiaomi 15も発売しました。この狙いも教えてください。
鄭氏 Xiaomi 15 Ultraは、どちらかというとスマホとカメラ、両方の要素を備えている商品です。カメラが好きだったり、一味違うスマホを求めたりする人に向けています。対するXiaomi 15は一般的に使う高性能なスマホという位置付けです。
市場としてはもちろん存在していますし、価格的にも(Ultraとは)だいぶ差があります。そういった市場を見て、Ultraの付かないXiaomi 15も投入してみました。あとはサイズ感もありますね。グローバルだとサイズが大きい方がいいという意見が多いのですが、日本は逆で、片手で持ちやすいサイズが一番いいという人が多いこともあります。
安達氏 そういう人は多いですね。Xiaomiを含めた中国系メーカーは6.7型が主戦場になっていますが、日本ではiPhoneやGalaxyが基準になっているのかもしれません。Xiaomi 15の導入に関しては、X(旧Twitter)で積極的にお客さまの声を拾いました。公式サイトでどれを投入してほしいか意向をうかがいましたが、結果として、Ultraの次に欲しいという声が多かったのが無印のXiaomiシリーズで、少なからず需要があることが分かりました。
ハイライトとしてUltraに注目いただく方は多いのですが、以前からベースになる無印の商品もご紹介したいと思っていました。コンパクトな中に機能をぜいたくに詰め込んだ1台で、無印ではありますが、他社でいえば「Pro」並みの製品です。カメラは三眼でバッテリーも5000mAh以上ありますし、急速充電や超音波の指紋センサーも入っています。
一方で、価格も含めて先行するメーカーはいるので、楽な市場ではないと認識したうえで投入しています。発売してから半月ぐらいたちましたが(※インタビューは4月中旬に実施)、狙い通り大きさは評価されています。Ultraもいいが、普段持つにはカメラも含めてXiaomi 15の方がちょうどいいという評価ですね。
また、高いデザイン性にも注目されていて、一部インフルエンサーにはリキッドシルバーが指名買いされています。定性的なデータにはなりますが、去年はUltraを買ったので、今年はXiaomi 15にしようという方もいました。
―― 確かに、Xiaomi 14 Ultraには15 Ultraにない絞りも入っていますし、スペック的にも無理に買い替えることはないですよね。
安達氏 一眼カメラにも、(直線的な進化ではなく)シリーズごとに特徴を分けているものがあります。1年ぐらいの差であれば、あえてXiaomi 14 Ultraを使うという方もいると思います。逆に、eSIM対応や最新のチップセット、AI機能など、全体の機能はXiaomi 15 Ultraの方が上なのも事実です。絞りより望遠カメラの性能を取る方もいます。
―― 特徴が違うとなると、併売してもよさそうですが、それはあるのでしょうか。
安達氏 在庫の中での販売になるので、カメラのようにずっと続くわけではありません。スマホのエコシステムの中では、基本的に1年ちょっとという売り方になります。ただ、まだXiaomi 14 Ultraも在庫は残っています。
●Xiaomi 15とXiaomi 14T Proのすみ分けは?
―― Xiaomi 15に関して言うと、昨年12月に出た「Xiaomi 14T Pro」もスペック的には近いような気がしました。メインカメラのセンサーも同じですが、どう差別化していくのでしょうか。
安達氏 両方ともいい商品で、お互いに切磋琢磨しています。お客さまへのポイントとして、弱点がない端末をお使いいただきたいときにはXiaomi 14T Proをお勧めするようにしています。おサイフケータイ対応なので首都圏でご愛用者が多いSuicaも使えますし、動画視聴の際には画面の大きさが正義になります。お値段も2万円近く安いので、広くお勧めしやすいですね。
逆に、Xiaomi 15は世界に誇るベーシックなフラグシップとして、コンパクトな中に最新技術を詰め込んでいます。よりXiaomi濃度の高い端末や、コンパクトさを求める方にはXiaomi 15をお勧めしています。
―― メインのカメラセンサーは同じですが、撮れる写真に違いはありますか。
安達氏 ISPの違いもあるので、ちょっと違います。ただ、Ultraとほど構成は離れていません。
●「断腸の思い」で諦めた、Redmi Note 14 Pro 5GのFeliCa搭載
―― 今回投入されたXiaomiの端末はいずれも仕様がグローバル版に近く、FeliCaもありませんでした。ただ、ミッドレンジのRedmi Note 14 Pro 5Gにもそれがなかったのが少々気になっています。
安達氏 Redmiはグローバルだと1月発表で、昨年は5月発売だったので4カ月空いてしまいました。約1年間売っていく商品として、4カ月は長い。Xiaomi Storeのオープンが3月にあったので、リアル店舗でも最新モデルをそろえたいという意向もあり、日本へのカスタマイズを断腸の思いで諦め、Redmi Note 14 Pro 5Gを発売することになりました。
―― なるほど。ショップオープンに合わせたということですね。
安達氏 影響としては無視できません。POCOも置くことになりましたが、Redmiも最新モデルをしっかり置きたかった。ただ、FeliCaはいらないという方には、バランスが取れた商品だと思っていますし、販売状況も予定通りに進捗しています。
―― FeliCa入りのRedmi Noteが欲しいという人は、待った方がいいのでしょうか。
安達氏 必ずしも最新モデルである必要はないのかもしれません。ミドルレンジ以下のモデルは、既存の技術の組み合わせになっていることが多いからです。「Redmi Note 13 Pro+ 5G」も6万円を切っていますし(Xiaomi直販ストアで税込み5万9800円)、まだ発売してから10カ月ぐらいしかたっていません。こちらも十分競争力があると思っているので、ミドルレンジでFeliCaがほしいという方には、こちらをお勧めしています。
また、キャリア向けだと「Redmi Note 13 Pro 5G」もありますし、「Xiaomi 14T」やXiaomi 14T Proなども出しているので、年間数モデルは存在します。全体の機種数が多いので少なく見えるかもしれませんが、モデル数でいえば他のメーカーとあまり変わらないのではないでしょうか。
―― ユーザーとしては、例えば「T」がつくハイエンドはローカライズするといったロードマップが見えてくると安心して購入計画を立てられそうです。
安達氏 お約束はできませんが、ヒストリーとして3年連続で搭載しています。グローバル3位のメーカーとして、Xiaomi、Redmi、POCOと多種多様な商品があるのは弊社の特徴の1つです。それを生かした上で、多様な選択肢をお届けできる可能性は模索しています。日本へのカスタマイズを施したものと、できるだけ素のまま持ってくるものを組み合わせることが2025年に取り組んでいることです。
●全国のファンがXiaomi Store浦和美園店に集まってきた
―― Xiaomi Storeですが、浦和美園店はグランドオープン初日に大行列ができました。1日店長のおかげ……ではないと思いますが(笑)、なぜあそこまでの人が押し寄せたのでしょうか。
鄭氏 日本は海外と違ってフランチャイズもなく、本当に1店舗目のオープンでした。そのため、全国のファンが浦和美園店に集まってきた。私も後から伺ったのですが、そもそも埼玉には中国人や東南アジアの方々が多く住んでいます。中国人のお客さまの中では、店舗を出すかなり前から地域の話題になっていたようで、仮囲いを作った当日、SNSにそれが上がっていました。中国のrednoteというSNSや、中国版TikTok、さらにはWeChatにもたくさんのニュースが出ていました。
―― といっても、海外の方だけではないですよね。
鄭氏 はい。割合でいえば日本人の方の方が多かったと思います。関西にお住まいの方もいらっしゃってくださいました。
―― 水面下で、ストアオープンへの期待感が高まっていたということですね。
鄭氏 そうですね。近隣にお住いのファミリー層の方が興味を持って店舗に入り、値段にインパクトを感じて実際に買っていただけたという話もあります。プレオープンのときに入ってきた主婦の方は、エアフライヤーと炊飯器の価格に興味を持たれていました。これはイオンさんの協力も大きいですね。3月13日の発表後には、サイネージやラッピングなどで全面的に協力してくださいました。フードコートでも店舗オープンの告知をしていたほどです。
●「Human×Car×Home」という世界観を作るために店舗が必要
―― 改めてですが、店舗展開を進めている理由を教えてください。
鄭氏 Xiaomiはグローバルで店舗を展開しており、中国国内だけで1万6000店舗になります。これを拡大していくという大きな戦略があります。目的は、MWCでも紹介した「Human×Car×Home」という世界観を作っていくことで、そのためにはXiaomi Storeが必要になります。この背景があって、日本でもXiaomi Storeを展開しています。
もう1つは、実際に触れてみたいというお客さまの声があったことです。スマホについてはキャリアや家電量販店でも販売していますが、スマート家電はほとんどがオンライン販売です。それらをお試しできるのは大きいですね。テレビも色味などを確認してみたいという声がありました。展示をすることで、こうしたことを体験してもらえます。
また、Xiaomiにはスマホ以外にもスマート家電が多数あり、HyperOSを通じてそれらがつながることで、スマートライフの体験ができます。店舗に全カテゴリーを並べれば、それらを体感していただくこともできます。
―― スマホ以外の新製品を大量に発売したのも、そういう世界観を見せたかったからなのでしょうか。
鄭氏 はい。8月に発表した31製品を皮切りに商品数を増やしていき、Xiaomi Storeをオープンした際には200商品、スマート家電だけで160商品になりました。今年も、年末に向けてどんどん商品を増やしていくつもりです。
―― ジャンルも広いですが、どの分野を厚くしていくおつもりでしょうか。
鄭氏 一番増やしたいのは家電系ですね。Xiaomi Storeには、まだそれが少ない。空気清浄機、加湿器、キッチン系の家電がまだまだ足りないので重点的に増やしていきたい。ただし、日本の家庭に合う商品かどうかと認証周りは精査、整理していきながらになります。
安達氏 USB Type-Cで充電できるようなものは比較的入れやすいのですが、AC電源やモーターがあるものだと手間がかかりやすい。とはいえ、原則としては広げていきたいので、精査はしていきます。
―― 店舗も拝見しましたが、モール内ということもあり、そこまでの広さはないように見えました。商品数を増やして、置ききれるのでしょうか。
鄭氏 中国国内もそうですし、海外でも経験を積んでいます。中国だと約500商品、800SKUほどありますし、海外でも一番多いところは400SKUありますが、それでも入っています。
安達氏 今はまだストックを展示したりすることで、間を埋めている状態です。
鄭氏 浦和美園店ではスーツケースが結構場所を取っていたりします。そういうところを調整すれば、もっと入れることはできます。川口店でもマウスだけで3モデル並んでいましたが、全て並べる必要があるかどうかは要検討です。工夫すれば今の倍の400SKUになっても入ることは入ります。
●これまで届いていなかったファミリー層へアプローチできる
―― そもそも、1号店が浦和美園だったのはなぜでしょうか。普通だと東京の繁華街というようなイメージがありますが。
鄭氏 出店場所についてはいろいろと検討しています。日本でのブランド認知だと路面店を出すにはまだ不安もあり、モールの中でやりたいという考えがありました。イオンさんは中国や東南アジアにもモールがあり、その中の26店舗にXiaomiが出店しています。そういったご縁もあり、Xiaomi Storeを出す話になった際に場所のご提案をいただきました。イオンモールは都内にはないので、その時点で東京はなくなります。
また、物件にはタイミングもあり、Xiaomi Storeに合う場所がいつでも空いているわけではありません。そうした点も考慮して、まずは埼玉の2店舗からとなりました。Xiaomiの商品は、スマホだけでなく、スマートホームやタブレット、家電のラインアップが充実しています。カテゴリーを考えると、ファミリー層と親和性が高いことが想定されます。(ファミリー層が多い)イオンモールがちょうどよかったということです。
実際、昨年渋谷PARCOのポップアップストアをやって、コストパフォーマンスへの評価をいただくなど、手応えがあった一方で、渋谷という場所とPARCOというスペースだと売れる商品が偏ってしまう課題がありました。商品を考え、今までアプローチできていなかったファミリー層にアプローチできるというのも、検討した要素でした。
―― 初日の話は話題になりましたが、それ以降はどうでしょうか。
鄭氏 まだ1カ月たっていませんが、それ以降も弊社の予想を超える数のお客さまに来店いただいています。2号店の川口店を出して少し下がるかなと思っていましたが、それほどでもありませんでした。ただ、浦和美園店はスマホの発売日と重なっていたこともあり、スマホ割合が高い。逆に川口店は家電系が高く、本来目指していたファミリー層にアプローチできています。
―― イオンといえば、MVNOのイオンモバイルがありますが、そういったコラボレーションは考えられそうでしょうか。
鄭氏 まだ店舗を出したばかりで日本での経験も少なく、オペレーション面など他にも優先度が高いことはあります。ただ、将来的なアイデアとしてこれから検討していきたいと考えています。イオンモールにはキャリアショップもあり、それぞれラインアップも違えばビジネスモデルも違いますが、家電量量販店でも興味を持たれているので、不可能ではないと思います。
―― Xiaomi 15 Ultraもそうですが、比較的高額な製品も多いと思います。分割払いはできないでしょうか。
安達氏 今、検討しているところです。イオンモールのいいところとして挙げておきたいのは、イオンカードで分割払いができ、かつ20日と30日は金利手数料をイオンさんが負担してくれることです。
鄭氏 ちなみに、Mi.comではペイディを使った分割払いができるようになりました。オフラインはイオンさんの決済を使っているので相談が必要ですが、割賦をやりたい思いはあります。ちなみに、まだペイディで分割払いにできる商品は限定しています。Xiaomiは利子を払うほど利益を取っていないので(笑)。
―― 商品数がかなりの数になると、知識もなかなか追い付かないのではないでしょうか。教育はどのようにしていく予定でしょうか。
鄭氏 正直にいうと、スタッフのレベルはまだ全然満足いくレベルに達していません。店舗オペレーションやトレーニングは、今後もしっかりやっていきます。ただし、現実的には、これだけの商品数があると、全てを熟知するまでトレーニングするのはなかなか難しい。新商品もたくさん出るので、知識が追い付きません。
ですから、個人の能力だけでなく、ツールも必要になってきます。そういったツールの作成も含めて、弊社の運営管理には社内システムがあります。スタッフの業務端末にインストールして、検索できるようなものは作らなければなりません。こういったことは、既に中国ではやっています。
●取材を終えて:ストア展開で選択肢が充実 シェア拡大は課題か
2025年から、スマホのラインアップを一気に拡充しているXiaomiだが、その背景にはXiaomi Storeオープンにあたって選択肢を諸外国並みに増やしておく同社の戦略があった。確かに、スマート家電や雑貨なども置かれているXiaomi Storeだが、その中心に位置しているのはスマホやタブレット。ここが手薄だと、店舗自体の魅力がそがれてしまう心配はある。その意味では、華となるフラグシップもきちんとそろえておくことは重要だ。
一方で、Redmi Note 14 Pro 5Gをその中に含めてしまうべきなのかは、判断が分かれそうだ。日本市場では、シェアを取り、認知度を高めるにはキャリアモデルの投入が半ば必須の状況。フラグシップモデルより購入層の“ファン濃度”も低く、一通りの機能が入っていることが重視される傾向がある。店舗オープンで存在感を示せたXiaomiだが、スマホのシェアをどう維持していくかは今後課題になるかもしれない。
なお、インタビューはそれぞれの位置付けが異なるため、XiaomiとサブブランドのPOCOに分けて実施してした。後編では、XiaomiがPOCOの本格展開を始めた理由に迫っていきたい。
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