レヴァークーゼンが動向を注視する(左)シャビ氏と(右)セスク氏 [写真]=Getty Images レヴァークーゼンが指揮官退任に備え、複数名の動向を注視しているようだ。5月1日、スペイン紙『マルカ』やドイツ紙『ビルト』などが伝えている。
レヴァークーゼンは2022年10月にシャビ・アロンソ監督を招へい。トップチームで初めて指揮を執ることとなった43歳の元スペイン代表MFは、就任当初2部降格圏内に低迷していたチームをすぐさま立て直すと、昨シーズンはブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げたほか、DFBポカールも制覇。3年目の今シーズンもブンデスリーガでバイエルンに次ぐ2位につけるなど、優れた手腕を発揮している。
現行契約を2026年6月末まで残しているシャビ・アロンソ監督だが、今シーズン終了後の去就は不透明となっている。カルロ・アンチェロッティ監督の退任が濃厚となっているレアル・マドリードは、クラブOBでもある同氏を後任候補筆頭に据えており、すでに交渉を開始している模様。レヴァークーゼンとの契約には、古巣クラブからのオファーがあった場合に有効となる“紳士協定”が設けられていることもあり、今夏の退団の可能性が浮上している。
こうした現状から、レヴァークーゼンは指揮官退任の可能性を考慮し、すでに後任候補の選定を進めている模様。昨年10月までマンチェスター・ユナイテッドを率いていたエリック・テン・ハフ氏や、今シーズン限りでレアル・ソシエダを退任するイマノル・アルグアシル監督の名前が挙がっている。
今回の報道によると、かつてスペイン代表で共闘し、ラ・リーガでは“ライバル”として鎬を削った元バルセロナの選手2名も後任候補となっているようだ。1人目はシャビ・エルナンデス氏。クラブ経営陣が求めるプロフィールに合致していることに加え、古巣バルセロナをラ・リーガ制覇に導いた経験も高く評価されている模様。本人は昨シーズン限りでバルセロナを退任して以降フリーとなっているが、指導者キャリアの再開に意欲を示しているという。
2人目は現在コモを率いているセスク・ファブレガス監督。『ビルト』によると、すでにレヴァークーゼンのクラブ関係者との会談の場が設けられ、意見交換を行なったようだ。コモとの現行契約は2028年6月末までとなっているが、ミランやローマ、ライプツィヒなども関心を寄せており、今夏の退団の可能性が浮上しているという。