アル・ヒラルを率いるジョルジェ・ジェズス監督 [写真]=Getty Images アル・ヒラルがジョルジェ・ジェズス監督の解任を決断したようだ。2日、サウジアラビアメディア『arriyadiyah』やブラジルメディア『グローボ』が伝えている。
報道によると、公式発表はされていないものの、アル・ヒラルはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)からの敗退を受け、2023年夏から指揮を執っていたジェズス監督の解任に踏み切ったとのこと。後任が決まるまでは、クラブOBであり現在アシスタントコーチを務めているモハメド・アル・シャルフーブ氏が暫定的にトップチームの指揮を執る見込みだという。
近年の大型補強により、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリやポルトガル代表DFジョアン・カンセロ、同MFルベン・ネヴェス、セルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチ、同FWアレクサンダル・ミトロヴィッチら超豪華なスカッドを擁するアル・ヒラル。5度目の優勝を目指した今シーズンのACLEでもリーグフェーズを7勝1分無敗で勝ち抜き、準々決勝では光州FCを7−0で粉砕した。
ところが、アル・アハリ・サウジとの“同国対決”となった準決勝では、開始早々の9分にロベルト・フィルミーノに先制点を許し、27分にはイヴァン・トニーにネットを揺らされ2点ビハインドに。42分に追撃の1点をもぎ取ったが、59分にクリバリが2枚目のイエローカードを受けて退場処分となると、後半アディショナルタイムにも追加点を許し、1−3で決勝進出を逃した。
また、サウジ・プロフェッショナルリーグでは残り5試合となった現時点で首位アル・イテハドと「6」ポイント差の2位に甘んじている。また、サウジ国王杯では準々決勝でアル・イテハドにPK戦の末に敗れていた。
現在70歳のジェズス監督はブラガやベンフィカ、スポルティングなどを経て、2018年7月にアル・ヒラルに就任した。21試合でわずか1敗と上々の成績を収めながら翌年1月に退任すると、その後はフラメンゴでコパ・リベルタドーレスを制覇。2023年夏にアル・ヒラルへ復帰し、ここまでの99試合を80勝10分9敗という成績で終え、合計4つのタイトルをもたらしている。
【ハイライト動画】豪華スカッド擁するアル・ヒラルはACLE準決勝敗退