▲競馬メディアなどで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】
◆天皇賞(春)の注目馬たち
ゴールデンウィーク、皆さまいかがお過ごしですか? 私は火曜日に大井競馬場で行われた羽田盃の中継に参加し、また木曜日には園田競馬場でイベント&プレゼンターを務めてきました。2024年から新体制となったダート三冠ですが、昨年はその全ての中継に携わり学ぶことも多く有意義な時間となりましたが、今年も去年と変わらないメンバーでの中継スタイルで、福原さん古谷さんと共にゲストに蛍原さんをお招きしての放送となりました。どの社会でもそうだと思いますが、ある程度の時を重ね、分かりあえた方々との仕事時間というのは、スムーズかつ心身共に軽やかに過ごせ、実に良いもの。
一昔前、超人気ドラマとなった「冬のソナタ」でヒロインのチェ・ジウが、「どんな家に住むかよりも、誰と住むかが大事」と言っていましたが、なんだかふとその言葉が思い起こされました(笑)。
レースにおいては、まだまだ粗削りな所はありますが、ナチュラルライズの強さが際立つ1戦となり、課題は残しつつも二冠制覇に向けての可能性を感じ、東京ダービーが楽しみに。また管理される伊藤圭三調教師にとっては初GI級制覇に加え、生産が身内でもあるグランド牧場ということで、二重の喜びだったように思え、見ているこちらまで嬉しくなる勝利でした。
さて、今週は伝統の一戦・天皇賞(春)となります。
今年は実に面白みのある顔ぶれで、長距離戦ではありますが、道中、動きのある展開も予想されます。
そんな中、現時点での注目馬は、菊花賞時の返し馬で惚れ惚れするフットワークに映ったヘデントール。しかしレースにおいては、春から夏の間隔が詰まった中でのローテに加え、関西圏への初輸送競馬に大外枠と厳しい条件でした。負けはしましたが、それでも2着の内容には改めて能力の高さを感じましたし、前走のダイヤモンドSにおいては、3400m戦でも、ある程度の位置でレースを運べ、天皇賞(春)に繋がる収穫のある内容。今回、レーン騎手とは初コンビとなりますが、不安よりも期待の方が大きく、素晴らしいコンタクトを見せてくれる気がします。
あとは同じ4歳勢と、前走で復調気配を見せたブローザホーンに魅了されます。
それでは皆さん、ステキな週末を。
ホソジュンでしたぁ。
(文=細江純子)