
海外旅行で一番初めに足を踏み入れる現地の空港は、その国の印象を大きく左右します。漫画家・イラストレーターの野宮レナさんは、台湾の入国審査で思わず恋に落ちてしまいそうな素敵な出来事に遭遇しました。
海外ひとり旅が趣味の野宮さんが台湾の空港に降り立ったのは、深夜0時にさしかかる真夜中。乗客も空港職員も疲れが隠せない時間帯です。以前、オランダに行った際、同じように深夜のフライト直後の入国審査でいろいろ質問され、頭が回らなかった経験をした野宮さんは「今回も何か聞かれるのではないか」と、自分の列を担当する入国審査官の様子をチラッとうかがいます。
視線の先でとらえたのは、仕事ができるオーラを放つクールな男性審査官。自分の番になり明るく挨拶をする野宮さんに対し、無表情でうなづき淡々と作業を進めます。何事もなく立ち去ろうとした時、男性から予想もしなかった一言が野宮さんに投げかけられました。
なんとそれは「誕生日、おめでとう」の言葉。状況がつかめず、一瞬ぽかんとした野宮さんは、時計の針が深夜0時を回り、自分の誕生日に日付が変わったことに気が付きます。男性は野宮さんのパスポートを確認する際に誕生日を知り、時計で日付が変わったことを確認してから、野宮さんにお祝いの言葉をかけたのでした。
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クールな表情とは裏腹に、さりげない気づかいを見せる男性の姿に、野宮さんのハートは一気に撃ち抜かれ、台湾が好きになってしまいます。この実体験を投稿した野宮レナさんに、詳しく話を聞きました。
ーお話にでてきた審査官の方には、笑顔は一度も見られなかったのでしょうか?
はい、会釈や軽くほほ笑まれることもまったくありませんでした。
ーnoteでは他にも、クールな空港職員にときめくお話が投稿されています。野宮さんは怖そうな印象の方のギャップに弱いタイプかなとお見受けしますが、いかがでしょうか?
意識していませんでしたが、そうかもしれません。
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ー国によって空港職員の対応に違いを感じられますか。今までに訪れたことのある国について、ご自身の印象を教えてください。
ハブ空港だと日本人観光客も多いので、職員さんも挨拶やちょっとした言葉は日本語を話してくださる率が高いです。
パリのシャルル・ド・ゴール空港の職員さんは割とにこやかに対応してくださることが多いなと感じています(最初に私からフランス語で挨拶をしているからかもしれません)。
直近の出国審査では「こんにちは!」と日本語に加え笑顔で挨拶してくださり、隣の審査官さんに私のパスポートを見せ 「ホラこれ日本のパスポート」と、デザインやホログラムのキラキラを見せて楽しそうにされていました。
スペインとイタリアの空港にはスマホでSNSや動画を見ている職員さんがいました。それが終わってからチケットを確認する…というようなマイペースさが印象に残っています。けれど同じスペインでも、私が違うゲートに行きかけたのに気づき声をかけ、わざわざ案内までしてくれた丁寧な職員さんもいらっしゃいました。 結局は国よりも人によりけりだなと感じています。
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ー海外はいつ頃から行くようになったのでしょうか。
ひとりで行くようになったのは20代になってからです。訪れたのは11カ国くらいです。旅先を広げたくはあるのですが、昔フランス行きの飛行機でお話した父親くらいの年齢の男性に 「1回行っただけでその国を知った気になるのは違うと思うんだよね。繰り返し旅行して、首都以外の地方にも行ってみてね」と言われ、好きになった国を複数回訪れるようになりました。
(海川 まこと/漫画収集家)
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