
京都府福知山市は伝統産業「丹波漆」の継承と生産拡大に向け、ふるさと納税を新たに活用する。ウルシの苗木植樹への協力を呼びかけ、原木を確保するとともに、担い手となる職人の育成も図る。
【写真】男性上司「セで始まってスで終わるものなーんだ?」 バイト仲間女性の模範解答に「カッコ良すぎるだろ」「完璧な返し!」
市は、寄付額22万円でウルシの苗木1本、40万円で2本を植樹する支援プランを新設した。寄付者には、植樹した木に名前を付けてもらい、苗木の写真と植樹証明書を送る。
NPO法人「丹波漆」が、同市夜久野町で植栽や漆かき、植樹祭などに取り組んでいる。国の文化審議会で昨年、文化財の保存や修理に必須となる「選定保存技術」の保存団体に認定された。
法人の活動によって、夜久野町内のウルシの木は約1800本にまで増え、漆約8キロを生産する。2013年に移住した法人理事の山内耕祐さん(37)は「まだ挑戦の道半ば。3千本を目指したい」と意気込む。
|
|
山内さんによると、ウルシの木が増えれば職人の技術向上にもつながる。職人が独り立ちするまでに100〜150本の作業経験が必要だという。植樹への協力が進めば、職人1人当たりの手がける本数も増え、安定して後継者を育成できる。
山内さんは「丹波漆をPRできる貴重な機会。漆かきの文化継承につながってほしい」と期待を込める。
植樹プランの他に、同NPOの活動を支える個人賛助会員プラン(6万7千円)もある。問い合わせは市ふるさと応援課0773(24)7090。
(まいどなニュース/京都新聞)
|
|