
スポーツクライミングで東京オリンピック™銀メダリストのプロクライマー・野中生萌(27、無所属)が4日、埼玉県新座市にクライミングジム「Next Gen Bouldering」をオープンさせた。「自分のジムを持つのが小さい頃からの夢だった」と語り、総工費約1億4000万円を全額自己負担して作り上げた。
【写真を見る】「金銭感覚がわからなくなった(笑)」東京五輪銀・野中生萌がクライミングジムをオープン 総工費は約1億4000万円
ジムはテニスコート約6面分の広さを誇り、中でも横幅約30m、高さ約5mの巨大なウォールは、世界でもトップクラスの大きさ。「トップ選手がバチバチに戦うかっこいいステージをやりたいし、お客さんたちとワイワイしながら登るイベントもやっていきたい」と笑顔を見せた。自身の練習場としても使用していく予定で、一般客はトップクライマーの練習を目の前で見られるチャンスがあるかもしれない。
総工費1億4000万円を自己負担したことについて、「思い切っています。ホールドとかも1つだけでものすごく高いので震えています。後半は金銭感覚がわからなくなって(笑)」と苦笑いしながらも、「施設を完璧にするために投資は必要だと思った」と語った。
野中は、今年のボルダージャパンカップで優勝、ボルダーW杯第1戦でも日本人女子トップの5位に入るなど、第一線で活躍中。3年後のロサンゼルス五輪に向けては「大会で出てきた改善点も全てこのジムで落とし込んで練習できるのでワクワクしている」と、目を輝かせた。
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