川崎市川崎区で、元交際相手の女性の遺体を自宅に遺棄したとして白井秀征容疑者(27)が逮捕された事件で、遺体には燃やされた痕があったものの、自宅以外の場所で燃やされた疑いがあることが4日、捜査関係者への取材で分かった。同容疑者は、死体遺棄容疑について「間違いない」と認めており、神奈川県警は、詳しい経緯を知っているとみて調べている。
白井容疑者は、昨年12月20日〜先月30日、自宅に同区のアルバイト岡崎彩咲陽さん(20)の遺体を遺棄したとして逮捕された。
県警によると、遺体は同容疑者宅を家宅捜索した際、床下からボストンバッグに入れられ、一部が白骨化した状態で発見された。司法解剖の結果、死後1カ月以上が経過しており、激しく燃やされた痕があった。死因は判明しなかった。
県警が白井容疑者の自宅を調べたところ、遺体を燃やしたような形跡は確認できなかったという。
白井容疑者は先月上旬に海外に渡航したが、今月3日に帰国。県警は羽田空港から任意同行を求め、同容疑者に事情を聴いたところ、容疑が固まったとして逮捕した。
岡崎さんの親族らによると、岡崎さんは同容疑者から嫌がらせや付きまといを受けたと警察などにたびたび相談していた。県警は同容疑者が、岡崎さんが死亡した経緯についても事情を知っているとみて調べている。