<バスケットボールBリーグ1部(B1):宇都宮83−69越谷>◇4日◇第36節◇日環アリーナ栃木
宇都宮ブレックスがほぼ万全な状態で、チャンピオンシップ(CS)に臨む。
レギュラーシーズン最終戦は結果、内容ともに完勝。CSに向けて試したい事も試せ、収穫の多いゲームだった。
「村岸選手以外は特に大きなケガもなく、出た選手全員がポジティブな活躍を見せてくれた。CSにつながる内容だったと思う」
ジーコ・コロネルヘッドコーチ(HC)代行が振り返る。主力、ベンチメンバー、ベテラン、若手で、まんべんなくプレータイムをシェア。その中で、小川敦也(22)がキレのあるドライブで相手守備を切り裂き、高島紳司(24)が3点シュートを決めた。最近、機会が減っていたビッグマンの3点シュートも入り、多くの選手がいいシュート感覚を抱いてCSに臨める。
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チーム戦術についても確認できた。第2クオーター(Q)の途中には、オールコートでの激しいディフェンスを敷き、スイッチのオンオフを試した。ビッグマン3人を投入した際、残りの2選手との相性、組み合わせも再度確認するなど、CSに向けてさまざまな確認作業を行った。
リーグ戦勝率1位で臨むクオーターファイナルの相手は、ワイルドカード2位の三河に決まった。今季は4月5、6日のアウェー2連戦で連勝。ただ、初戦は試合終了間際までもつれる接戦で、侮ることはできない。昨季も全体1位でCSに出場しながら初戦のカードで千葉Jに敗退。今季こそ、早々に負けられない。
ベテランの竹内公輔は「1戦目から相手を圧倒するようなプレーを見せたい」と言い、キャプテンの田臥勇太も「1試合1試合にすべてをかけないとCSでは勝てない」と気を引き締める。シーズン中にケビン・ブラスウェルHCが急死するというアクシデントに見舞われたが、チーム一丸で乗り越えてきた。
竹内が言う。
「CSで優勝して、ケビンをチャンピオンチームのコーチにしたい。みんな、そう思っている」
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合言葉を胸に、頂点を目指す。【沢田啓太郎】
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