近藤利一オーナー最後のJRA・GI制覇 アドマイヤマーズのNHKマイルCを振り返る

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2025年05月06日 07:30  netkeiba

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19年のNHKマイルCを制したアドマイヤマーズ(19年5月撮影、ユーザー提供:時空サファイアさん)
 冠名「アドマイヤ」の名物オーナーとして知られた近藤利一氏。19年11月に77歳で亡くなったが、最後のGI制覇が同年のNHKマイルCだった。晩年の看板馬・アドマイヤマーズが制した一戦を振り返ろう。

 アドマイヤマーズは父ダイワメジャー、母ヴィアメディチ、母の父Mediceanという血統。17年のセレクトセール1歳で5200万円(税抜)で取引された。近藤氏のメインステーブルでもある栗東・友道康夫厩舎からデビューすると、新馬戦から4連勝で朝日杯FSを制覇し2歳王者に輝く。しかし、3歳となって以降共同通信杯が2着、皐月賞が4着に。巻き返しを期して挑んだ一戦がNHKマイルCだった。

 3歳マイル王を決める一戦、1番人気は単勝オッズ1.5倍で桜花賞馬グランアレグリアだった。アドマイヤマーズは少し離された4.3倍の2番人気。レースは前半3Fが33秒9、5Fが57秒8の平均ペースで流れ、グランアレグリアは4番手で力み気味の追走。一方のアドマイヤマーズは中団でリズム良く運んだ。

 迎えた直線、アドマイヤマーズは大外からジワジワと脚を伸ばす。坂を上がっても勢いは衰えることなく、残り100mで先頭へ。最後はイン突きのカテドラル、大外強襲のケイデンスコールの2頭を半馬身凌いでゴール。朝日杯FSに続く2つ目のタイトルを獲得したのだった。

 この後、アドマイヤマーズは年末の香港マイルを制し、世界のトップマイラーへと上り詰めることとなる。そして現在は種牡馬として活躍中。初年度産駒から桜花賞馬のエンブロイダリーを送り出し、トップサイアーの地位を確立しつつある。

 そして冠名「アドマイヤ」は妻の近藤旬子氏に引き継がれ、今も競馬場を沸かせている。今週のNHKマイルCには、アドマイヤマーズと同じく朝日杯FS覇者のアドマイヤズームが参戦予定。6年ぶりに「アドマイヤ」の戴冠となるか、その走りに要注目したい。

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