レアル・マドリードを率いるアンチェロッティ監督 [写真]=Getty Images レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、今季限りでの指揮官退任でクラブと合意に達したようだ。5日、イギリスメディア『The Athletic』が伝えている。
ここまで34試合を消化したリーグ戦で23勝6分5敗を記録し、勝ち点「75」の2位につけるレアル・マドリード。首位を走るバルセロナからは4ポイント差をつけられており、ラ・リーガ連覇は苦しい状況に追い込まれている。さらに、同じく連覇を目指して戦ったチャンピオンズリーグ(CL)は準々決勝で姿を消し、コパ・デル・レイ(国王杯)も決勝でバルセロナに敗退。この結果を受け、“白い巨人”の指揮官として計15タイトルを獲得してきたアンチェロッティ監督には批判的な声が高まっている。
すでに一部メディアによって、レアル・マドリードの指揮官退任とブラジル代表指揮官就任の可能性が報じられているアンチェロッティ監督。そんななか、『The Athletic』によると、同監督とレアル・マドリードが退任条件をめぐって合意に達したようだ。現行契約が2026年夏まで残されているため、来季分の報酬の支払いが交渉の遅延の要因となっていたという。
しかし、現在は両者が口頭合意に至ったようで、レアル・マドリードはリーグ戦終了後にアンチェロッティ監督の退任を正式発表する様子。6月より開催されるFIFAクラブワールドカップ前にはクラブを離れるため、レアル・マドリードは新たな指揮官とともに同大会へ臨むことになる。
また、ブラジル代表指揮官就任に向けて行われているブラジルサッカー連盟(CBF)との交渉について、「6月のワールドカップ予選のエクアドル戦とパラグアイ戦に間に合うよう、近日中に契約を結ぶ予定だ」と指摘している。