写真 みなさん、こんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。
脚の太さをカバーしてくれる優秀ボトムス、ワイドパンツ。しかし、そんなワイドパンツが似合わない、上手に下半身をカバーできないと悩んでいる方も少なくいようです。
そこで今回は、ワイドパンツが似合わない人の特徴と各タイプに合うワイドパンツの選び方をご紹介します。
◆パツパツに見えるのは「腰張りさん」
ワイドパンツが似合わない方でもっとも注意が必要なのは、腰張りさん。腰張りさんは骨盤が広がっていて、腰骨がしっかりしている方のことを指します。
ワイドパンツはウエストから裾にかけてワイドなシルエットで脚のラインをカバーすることができるのですが、腰が張っているとそのラインがパンツの上からでも分かってしまいます。とくにハイウエストの場合、ウエストにくびれはあっても、ウエストバンドの下から腰が膨らんで見えるようなシルエットになりやすいのでアイテム選びに気をつけたいですね。
◆腰張りさんにおすすめのワイドパンツは?
腰張りさんへのおすすめは「インタックのAラインワイドパンツ」。
インタックは、生地を内側に織り込んで腰周辺にゆとりを持たせるデザイン設計となっています。アウトタックだとシルエットが目立ちやすいですが、インタックだと腰のラインがすっきりして見えます。
◆ボリューム過多に見える「小柄さん」
ワイドパンツコーデが野暮ったく見えやすいのは身長が155cm以下の小柄さん。身長が低い方がボリュームのあるワイドボトムスを選ぶと下半身に重心が出てしまい、背の低さをより強調させてしまうのです。
小柄さんはバギーやワイドパンツは避けて、程よい引き締まりのある「セミワイドパンツ」を選びましょう。セミワイドパンツはワイドパンツほど筒幅が太くなく、正面から見た時にストンとした直線的なシルエットが表現できます。そのためワイドながらも比較的すっきりとした見た目で、さりげなくシャープな印象を与えられるのです。
◆股上の深さに気をつけて!「股上長めさん」
腰の位置が高くてくびれはある。だけど脚が長く見えないというお悩みを持つ方は、もしかすると股上が長いことが原因かもしれません。腰位置は高くてもおへそから足のつけ根までが長いと、ワイドパンツを履いたときにお尻が長く見えてしまいます。
そのため、ハイライズのワイドパンツを履くと、お尻が大きい印象に。反対にローライズだとおへそから足の付け根まで長くて、ややずんどうに見えやすいのが難点。
股上が長い方は「ミドルライズのワイドパンツ」で、なおかつお尻のラインを着丈の長いトップスやジャケットでしっかりカバーしておく必要がありそうです。
◆さまざなワイドパンツの中から似合うものを探そう
ワイドパンツと一言にいっても、今回ご紹介したように様々な特徴を持つアイテムがあります。ご自身の体のパーツをどのようにカバーして、またどのように活かせばおしゃれなワイドパンツコーデを楽しむことができるのか。ぜひ、みなさんもこれを機に研究してみてはいかがでしょうか。
とくにこれまで理由はわからないけれど、ワイドパンツが苦手……と思っていた方は、ご自身が今回のパターンのどれかに当てはまっていないかをチェックしてみてくださいね!
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105