JR鹿児島線　博多−鳥栖間で一時運転見合わせ　特急で人身事故

　6日午後6時10分ごろ、福岡市南区井尻3のJR鹿児島線・笹原駅で「列車と人の事故」と119番があった。市消防局やJR九州によると、武雄温泉発博多行きの特急「リレーかもめ」が人と衝突した。衝突した人は現場で死亡が確認された。乗客約340人にけがはなかった。事故後、鹿児島線は博多―鳥栖間で約2時間にわたって運転を見合わせ、特急列車上下8本が運休するなど約1万7000人に影響が出た。福岡県警南署で状況を調べている。

　大型連休最終日でUターンラッシュのただ中で起きた人身事故による運転見合わせ。JR博多駅（福岡市）では、スーツケースや土産物など大きな荷物を抱えた利用者が困惑した表情で運転再開を待った。帰省していた愛媛県の実家から佐賀県の自宅に戻る途中という大学3年の女性（20）は「7日は1限の授業があるので早く帰りたいが、どうすればいいか分からず困っている」と話し、スマートフォンを見つめた。

　博多駅の電光掲示板には運転見合わせの情報が流れ、切符の払い戻しなどの窓口には長蛇の列ができた。【栗栖由喜、林大樹】