アシストで勝利に貢献した食野 [写真]=清原茂樹 2025明治安田J1リーグ第15節が6日に行われ、浦和レッズとガンバ大阪が対戦。53分の山下諒也の得点でG大阪が1−0で勝利し、リーグ3連勝を飾った。
山下の得点をアシストしたのは今季2試合目の先発起用となったFW食野亮太郎。左サイドに開いた宇佐美貴史から戻しのパスを受け取ると、右足でファーサイドへ高精度クロスを送った。試合後、「宇佐美くんが近くにいたので、相手も宇佐美くんに釣られる。(黒川)圭介がアンダーラップしたから、自分がカットインして遠くに見えた諒也くんが走っているのが見えたので。うまくボールがいきましたし、諒也くんが本当にうまく決めてくれたので、『あざす』って感じです」と笑顔で振り返った。
負傷などもあって2024年は11試合の出場にとどまり、今季も4月20日の横浜FC戦が初出場となった食野。シーズン2試合目の先発だったが、「人生で初めてあんなに長いことサッカーを休んだので、いろいろと自分を見つめ直す機会にもなりましたし、人としてもすごく成長する機会になりました。去年は勝ち続けているチームをピッチ外で見る機会が多くて、みんな戦っていますし、ボールへの反応とか一つひとつのそういう部分で自分の意識を変えて、頭の中を一つひとつ変えて。今はまだ自分が復帰して出たのが4試合ですけど、今年はうまく表現できていると思いますし、大事なのはこれを続けていかないといけないので、まだまだ現状に満足することなく、さらに結果というか、そういうところを突き詰めていきたいです」と話す。
離脱している間も集中できたのは、クラブの偉大な先輩の姿があったから。「宇佐美くんもアキレス腱ですごく苦しんでいたのを見ていますし、ロッカーも近い中で、筋力を戻す地道な日々の作業もよく見ている。宇佐美くんだけではなく、東くん(東口順昭)や(倉田)秋くんだったり、周りに参考になるベテランの選手がたくさんいることは、自分の中ですごく大きいことですし、見習うべき正しい背中が近くにいることはすごくありがたいことです」と苦しい時間も克服できたのは、大きな背中を間近で見てきたからだったようだ。
チームに合流できない期間のトレーニングでは「筋トレをやめたんですよ。一回見直して。痩せました」と体作りから向き合ったようで、ウエイトダウンにより「動きやすくはなりましたし、自分の中でいい感触を得られています」とポジティブな結果が出てきそうなて手応えもあるようだ。
「一つ結果が出たことはいいこと」とアシストという数字が出たことは前向きにとらえつつ、「僕が決めるチャンスもありました。そういうところをもっと決められないと。前の選手なので、もっともっと点を決めていきたい」と、自身は2023年9月を最後にリーグ戦無得点の状況を打破しないといけないと反省も口に。一方で、「ゴール前のところは自分の中でかなり良くなったものありますし、ゴール前に迫っていくチャンスがこの2試合はなかったので、今日でちょっとだけ自分の中でうまく戻ってきたものがあるという手応えはあります」と状態や感覚は上がってきているようだ。
チームは3連勝を手にしたが、「自分が表現しているプレーをベースにしながら数字を積み重ねて、なおかつまずチームが勝つというところ。そこから自分の数字を増やせていければいいと思います」と、まずはチームの勝利に貢献したい姿勢を示している。
【動画】食野亮太郎から山下諒也!G大阪を3連勝にもたらす
相手の背後を取る動きが生んだゴール!
左サイドのクロスボールを#山下諒也 がうまくヘディングでゴールへ
流し込み、ガンバ大阪が先制点を獲得する!
🏆明治安田J1第15節
🆚浦和×G大阪
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