オグリキャップに迫る異様な勝ちタイム タイキフォーチュンが制した第1回NHKマイルC

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2025年05月07日 07:30  netkeiba

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96年NHKマイルCを制したタイキフォーチュン(撮影:下野雄規)
 NHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)は今年で節目の30回を迎える。数々の印象的なレースが繰り広げられてきたが、インパクトという面では第1回が一番だったかも。タイキフォーチュンが1分32秒6の好時計で制した一戦を振り返る。

 創設当初に「マル外ダービー」と呼ばれたように、この年も出走18頭中、実に14頭が外国産馬だった。1番人気はフランス生まれで3戦3勝のファビラスラフイン。2番人気以降もツクバシンフォニー、スギノハヤカゼ、タイキフォーチュン、エイシンガイモン…と外国産馬が続いた。

 レースは前半3Fが33秒9、5Fが56秒7というハイペースで流れた。これが堪えたのが好位追走のファビラスラフイン。直線半ばで完全に脚が上がってしまったのだ。代わって伸びてきたのがタイキフォーチュンだ。中団からグイグイと脚を伸ばし、残り200mで先頭へ。そのまま脚色は衰えることなく、2着のツクバシンフォニーに3/4馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。

 何よりファンが驚いたのは勝ち時計の1分32秒6だった。90年安田記念でオグリキャップがマークした1分32秒4のコースレコードに0秒2まで迫る好時計。それを3歳馬が出したことが衝撃だったのだ。この時計は04年にキングカメハメハに更新されるまで、レースレコードとして君臨し続けることとなる。

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