写真―[結婚につながる恋のはじめ方]―
皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。
◆結婚をすれば「お金を通して見える価値観」はさらに重要
婚活に限らず、永遠に討論のテーマになるのが男女のお金の問題。「デート代は割り勘? 奢るべき?」から始まり、離婚理由のトップ3の理由はお金が入ってきます。
お金がすべてではないけど、お金を通して見える価値観はとても重要です。お金の使い方や価値観の違いは、結婚を見据えた交際で無視できない問題。
それでは、どうしたら結婚前にお金の価値観を合わせられるのでしょうか? マサキさん(仮名・36歳)は、婚活アプリで知り合った女性と1年交際した末に別れを選びました。きっかけは「結婚後の生活イメージの違い」でした。
◆「好きだから合わせよう」では乗り越えられない
マサキさんは共働きを前提に堅実な生活を希望していましたが、彼女は「専業主婦になりたい」「海外旅行も年1回は行きたい」が理想。付き合ってすぐのときはそんな価値観も少しずつ変わるだろうと思ったり、「好きだから合わせよう」と思っていたものの、次第に不安が募りました。
特に、彼女のクレジットカードのリボ払いが発覚したとき、マサキさんは「このままでは家計が破綻する」と現実を直視。彼女からしたらリボ払いという制度があるのだから今必要なものや欲しいものは限度はあるにせよ、買っていいと思っているタイプでした。
マサキさんと彼女は6歳差で、マサキさんのほうが収入も多いことからデート代は基本的にマサキさんが出すことが多く、彼女の持ち物などからとても堅実な子というイメージがあったのでお金の使い方を聞いて驚いたようです。
◆最初から「お金の話」を避けない
金銭感覚のズレは、結婚後に大きなストレスとなります。日々の支出、貯蓄の意識、将来設計——こうした価値観が一致しないと、どちらかが無理をするか、衝突が増えるのが現実。
だからこそ、付き合っている段階から「お金の話」を避けないことが大切です。収入や貯金額をいきなり聞くのは難しくても、普段のデートやプレゼント、旅行の計画などを通じて相手の金銭感覚はある程度見えてきます。
それではどのように金銭感覚を確かめていけばいいのか? 確かめるポイントは2つあります。完全にお付き合いがスタートする前と交際後結婚を意識し始めてからの2点です。
◆相手が思う「当たり前のレベル」を知る
お付き合いがスタートする前はお互い、まだどうなるかわからない状態。その時に「もしも〜」という形で価値観を探ります。
「もし付き合ってる人がいて誕生日が来たら、たいてい誕生日プレゼントっていくらくらいが相場だと思う?」「もし彼氏と海外旅行に行くとしたらどこにお金かける?」など、もしもシリーズで聞いていくと、付き合う前の段階だと自分が思う一般論を答えてくれるでしょう。
でもそれ、実はその人が思う「当たり前のレベル」なのです。
◆意見の違いを責めてはいけない
たとえば、マサキさんは「彼女の誕生日なら3万円から5万円が妥当だな」と思っているとします。
しかし、彼女は「5万円から8万円くらいかな?」と思っていたとしたら……ここには2万〜3万円の価値観の差があるわけです。そして、結婚を意識し始めたら、具体的なすり合わせの場を設けるのがベストです。
たとえば、「結婚後の生活費はどう分担するか」「子どもができた場合の働き方」「老後資金はどのように準備するか」など、テーマを決めて一つずつ話し合うのが効果的。ポイントは、いきなり答えを出そうとせず、お互いの価値観や理想を共有すること。意見の違いを責めるのではなく、「どこまで歩み寄れるか」を探るスタンスが重要です。
◆早めに話し合い、ズレを確認する
好きという気持ちだけで突き進むのではなく、「一緒に生活できる相手か?」を冷静に見極めることが結婚には不可欠。
金銭感覚はその最重要ポイントのひとつ。早めに話し合い、ズレを確認しておくことで、将来のトラブルを回避しましょう。
お金に関する価値観は驚くほど人それぞれなので、絶対に甘く見てはいけませんよ。
―[結婚につながる恋のはじめ方]―
【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Xアカウント:@yamamotosaori_)